第15話 盗賊逮捕(4)

みなさん、お久しぶりです!登象門です。

急に用事ができてしまい、ここ最近執筆することができませんでした!

申し訳ありません!!もしかしたらこれからもそういうことがちょくちょくあるかもしれませんがご理解のほどよろしくお願いします。

しかし、ようやく今日から投稿を再開することができそうなので、今後もこの

「異世界起業報告書」をよろしくお願いいたします!


追伸:みなさんのおかげで1週間の順位なるものが上がっていることがわかりました!!

本当にありがとうございます!これを糧にこれからも一生懸命書かせていただきます!


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


~リュウジの視点~


作戦を決めてからみんなが配置についてもう30分が経つ。そろそろ戦闘が始まるようだ。


「マサオ、ごめんな。なにも手伝えなくて」

「りゅ、リュウジは何も気にすることはないんだな。誰にでも得意不得意はあるんだな」

「ありがとう。そう言ってもらえると気分が楽になるよ」


なんだかずっと戦闘に参加できないことにコンプレックスを感じそうだなぁ…。

……こんなマイナスなことを考えてはダメだな。そろそろ戦闘が始まるころだ。

気を引き締めていかないと。


「「「うおおぉぉぉぉ!!」」」

「侵入者はどこだぁー!」

「俺たちの楽園を守るんだぁー!」


森の奥からざっと50人ぐらいの男たちが武器を片手に出てきた。

俺たちの楽園?ああ、ここら辺の洞穴のことか。

それでも自分たちのために一般人から荷物を奪っていることはいけないだし

攻撃しても大丈夫だろ。


「マサオ。お願いできる?」

「ま、任せるんだな!」

「侵入者がいたぞ!」


やっぱり見るからに強そうなマサオを最初に狙うんだなー。

うんうん。わかっていたよ?わかっていたけどさぁ。

改めて僕って弱いんだなって思われていると自覚すると心に響くものがあるよね…。


「お、おりゃぁ、なんだな」

「「「ギャーァァァァァ!」」」

「くそ!よくも仲間たちを!」


マサオが足で地面と踏むと周りにいた男の人たちはそろってころんでいた。

多分足の力だけで地面を振動させたのだろう。

言ってることは優しそうなのにやってることは戦闘が得意な人がやることだよ。

僕が1人で落ち込んでいる間にマサオがほとんど倒してしまった。

しかし、何人かは巻き込まれずにまだ立っている。


「総員!構えっ!目標確認!打てぇ!」

「うわっ!」

「いてぇ!」


ゴブノスケとゴブヤンとゴブスケとゴブナリ4人のゴブリンはガモスの洞穴にあった連続クロスガンを使って逃げ出した男たちの足を狙って性格に打っていた。

マジで本当にマサオたちとかゴブリンとか強すぎない?



………………みんなは大丈夫かな~。ハハハハハ…。←現実逃避


~ゴブキチの視点~

私とゴブノスケがここで待ち伏せをし始めて30分弱。

リュウジ様とソウタロウ殿との作戦会議を経てこの場所に来ましたが果たして俊足の兎死団とはここまでするような相手なのでしょうか。

話を聞く限りただの盗賊と変わらないのでこんなに戦力を向けるのは不用だと思うのですが…。まあいいでしょう。リュウジ様が信じたソウタロウ殿のいうことです。

間違いはないのでしょう。森をかける音がしてきましたね。そろそろ仕事の時間のようです。


「さっさと終わらせてしまいますか」

「うむ。吾輩も同意見なのである。主殿の元へすぐに戻りたいのであるからな」

「ブモォォォォォ!!!」


急に正面から木が飛んでくると共に獰猛な獣のような鳴き声が聞こえてきました。

あれが今回の大将首でしょう。


「オレサマ、侵入者、殺す。みんな喜ぶ。みんな、守れる」

「そうだな。それからさらった赤猫族とあの実験の続きをしようか。ブヒ」


一緒にいるのはピグルズとかいう豚頭族ですね。

なるほど、確かに歴戦を潜り抜けてきた強者の気配がします。

牛頭族の方は力比べであったらゴブノスケといい勝負をするでしょう。

ですが、今回は力比べではない。こちらが勝つでしょうね。


「吾輩こそが主殿に使える小鬼族が1人!ゴブノスケ!正々堂々勝負しようぞ!」

「私も主君に仕える小鬼族の1人、ゴブキチ。お相手します」

「ふん!弱小一族の小鬼族ブヒか。少し力はつけているようだが我々獣人一派に敵うはずがないブヒ。さっさと死ぬブヒ!」

「オレサマと、勝負する!」

「『アースウォール』」


面倒くさいので2―2で戦うことにしますか。早速アースウォールで土壁を出して相手の動きを封じます。


「ぬん!」

「『ファイヤーボール』、ブヒ」

「そりゃぁ!」


牛頭族がタックルだけで私の土壁を壊しました。

なんと。この物は結構やれるようです。しかもすぐに豚頭族がファイヤーボールを打ってきたところを見ると相当連携が取れている。まあそのファイヤーボールはゴブノスケに打ち消されていましたけど。

とにかく、我々も少し真面目にならなくてはいけないようですね。


「ゴブノスケ、少し上げますよ」

「了解した。くらえい!」

「モッ!?効かない!」

「そんな攻撃で勝ったと思うなよ!ブヒ。『ウォーターボール』」


あちらが連携できているがこちらも生まれた時から一緒にいる仲。そこら辺の素性もわからないような輩に負かるはずがない。しかし、相手も相手でさらに本気を出してきているようです。しかしこちらもその上をいくまで。


「ぶっとべぇぇ!」

「『フォースウォール』、『フォースウォール」」

「モ?」

「まずいブヒ!」


冒険者ギルドで使用したフォースウォールを2回使って少し大きめの囲いを作り、

その中へ奴らを追い込みました。牛頭族の男がバカだからか、豚頭族の男ともども案外すんなりと入ってくれました。


「くらえぃ!『小鬼流・大岩潰し』!」

「ミロモ!『硬化』を使うブヒ!」

「わかった。『硬化』!」


ガキィィィィン!!!!


「な、なんだと!?」

「大岩潰しが効かない?」


牛頭族が豚頭族を守るように背中を見せ、これは行けると思ったそのとき、なにやら

スキルを使って大岩潰しを防いでしまいました。


「しょうがない。ゴブノスケ、あれを使いますよ」

「ガッハッハッハッハッハ!久しぶりの連携技、楽しみなのである!」

「何をごちゃごちゃ言ってるブヒ!ミロモ、ここからいったん出るのだブヒ!」

「ブモォォォォォォォ!!!!!」


ドガァァァァン!


私が魔力を高めてもう放てるとなった次の瞬間、牛頭族と豚頭族が壁を突き破ってきました。しかしもう遅い。もう魔法は完成します。


「「くらえ!『小鬼火祭り(ゴブリンファイヤーフェスティバル)』」」

「ブモォォ!」

「ブヒィィ!」


ドサ、ドサ。


もう3年は使っていなかった私とゴブノスケの連携技。

問題なく発動出来てしかも相手を仕留めることができてよかったです。

あの巨体が浮くぐらいのパワーが出るとは…。

やはりリュウジ様に名付けてもらったころから体の調子がいい気がします。

それはともかくこれであの2人も倒せたことでしょう。


「ガッハッハッハ!うまく決まったのであるなぁ、ゴブキチよ」

「そうだな。だがリュウジ様のお役に立てるよう、もっと上を目指さなければなるまい」

「ま、まだだブヒ。まだまだこれからだブヒィィ!!!」


おや、豚の方はまだまだやる気のようですねぇ。あんな瀕死の状態で何をするつもりなのでしょうか。


「ブヒブヒブヒ。お前らが予想以上に強かったせいで少し作戦が狂ったが試作品の実験に丁度いいブヒ。これを見て恐れおののくがいいブヒ!来いブヒ!『肉塊ロボット スモークマン』!」


煙男?何ですかそれは?

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