人物・用語設定を語る回
//前書き
ちょっとお話に一区切りついたのでかるく登場人物紹介と各種用語などの設定を語ろうかと思います。
特にお読みにならなくても本編が分からなくなる、ということはありませんが、お読みいただけると作品への理解が一層深まると思います。
*人物紹介
・ミレイ・アーレンベルク
本作主人公。ハイエルフ。転生者。171cmと女性にしては長身で、体格には恵まれている。だが、エルフの特有の特性からか筋肉が付きにくく、それが悩みの種である。
見た目は、The・美女。母譲りの美貌に父譲りの少し厳しい顔つきが上手くマッチしている。
髪色はプラチナブロンドに、前髪の一部が黒。これはハイエルフの因子に父の人間の因子が混ざったためである。
性格は唯我独尊。自分は自分であり、他人と比べる必要性はないと考えている。だが、他人に言われていいなと思ったものは実践したりもする。日本人らしい性格も少し残っていたりもする。
前世は
ちなみに胸は壁である。母はメロンなのにどうしてだろうね。本人は邪魔になるので気にしてはいないが。
・ルドルフ・アーレンベルク
ミレイの父。人間。アーレンベルク公爵家当主にして、王国軍中将。
聡明で剣の腕もぴかいち、そして他人に厳しく自分にも厳しい。荒探しをしても埃1つ出てこない完璧人間であるが、常に厳しい顔をしているので何を考えているのか分からないのがたまに瑕。
愛妻家で家族思いであり、毎年しっかりと誕生日を祝ってくれる父としての優しい一面も見せてくれるので、家族からは愛されているが、部下たちからはその優しさを銅貨1枚分でもいいから分けてほしいと思われていたりもする。
見た目は190cmの長身に黒髪、細マッチョのイケメンであり、40歳を超えた今でも滅茶苦茶モテる。
・ユリア・リ・ラ・アーレンベルク
ミレイの母。ハイエルフ。ルドルフ・アーレンベルクの第2夫人。年齢は200を超えているが詳しく聞いてはいけない。
ほんわかとした性格で娘第一の超美人。元エルフの王国の第2王女でもある。
ルドルフに一目惚れし、地位関係なく、波乱万丈を経て恋愛結婚したお転婆王女でもある。ちなみに表向きは国間の結びつきを強くするための政略結婚ということになっているため、エルフの王国の国王血族の地位は失っていない。
あまりこの世界では重用されない科学畑のヒトであり、その頭の中は数世紀先の科学の知識が入っているが、他の人間に理解されないため"異端者"と言われていたりもした。
その科学を利用したオリジナル魔法を多数開発しており、【
・ガウェイン・シーザー
王立学園軍人科1年の担任教師。人間。元王国軍元帥で現在は軍部相談役という地位についている古今東西にその名を轟かせる勇将。
ガタイのいい体に185cmという体躯、赤髪の見た目40歳を超えるイケオジであるが、その年齢は不明。本人を数えるのを止めてしまっている。
『不老不死』という祝福を受けており、例え首を刎ねられようとも死ぬことなく、再生する。剣の腕もさることながら、戦場ではその『不老不死』を前面に押しだしたゾンビ戦法を取っていたため、『不老不死』という2つ名がついたとともに、その名は戦場において恐れられた。
本人はこの祝福を"呪い"と称している。
王国黎明期から王族に仕え、現在の王国軍の枠組みを作ったのも彼である。王国の歴史は軽く1000年を超えているから少なくともそれくらいの年齢だよな…とはミレイ談である。
・リラ・ランバート
王立学園魔法科1年の担任教師。人間。王国魔法師団第1軍団長。
貴族出身の者が多い魔法師団で22の時に平民ながら歴史上最年少で軍団長の地位に就いた天才。実力では師団長の上をいくが、本人は師団長の器ではないとその座を断っている。本人曰く、今の地位ですら魔法研究の時間がないのに、師団長なんてなったらさらに時間が無くなっちゃう、とのことらしい。
2つ名の『獄炎』が表す通り、火属性魔法を最も得意としている。
見た目は150cmにも満たない身長に茶髪のちんちくりん体型である。魔法師団では、女性団員に可愛い可愛いと言われ満更でもない様子の当人の姿がよく確認されている。
・カミラ・ブロン
ミレイの友人で寮同室。ドワーフ。
後述のアーノルドの娘であり、可愛らしい青髪の少女。口数は少なく、大人しい性格。
そんじゃそこらの鍛冶師より鍛冶の才はあるが、父や兄に比べると鍛冶の才がないために、軍人科に入学した。
本編じゃまだそんなに出番はないけど、今後たくさん出てくるよ。
・アーノルド・ブロン
カミラの父で、ミレイがよくお世話になる鍛冶師。ドワーフ。
若い時に東方で修行を積み、王都にて店を構える凄腕の鍛冶師。
性格は頑固で、かなり客を選ぶが、気に入った客にはかなり打ち解ける。
自分で素材を集める変わったヒトで、準2級くらいの魔物ならなんなく単独討伐できる強さをもっている。
・エレオノーラ・ローゼンハイン
ローゼンハイン侯爵家の長女。人間。
魔法科1年の生徒で、~ですわ口調の金髪碧眼のThe・貴族令嬢。
聖属性魔法の使い手であるが、他の属性の魔法はからっきしとかなり尖っている。
だが、その聖属性魔法は一流であり、そこを評価され無事魔法科に合格。
食に五月蠅く、本人もかなり食い意地が張っている。その細身のどこに消えてるのか不思議なくらい食べる。
ちなみに、ですわ口調のThe・貴族令嬢と言われると、よくある悪役令嬢のようなのを思い浮かべる人も少なくないだろうが、そんなことはない。芯が強く他人に流されない、貴族だろうが平民だろうがしっかりと能力を持ったものは評価する。悪いと思ったものはしっかりと他人と協議したうえで判断し正す。滅茶苦茶いい子ちゃんなのである。
本作の中ではルドルフに次いで貴族らしい貴族と言える。
かなりしっかりと設定を練ったので、今後も隙あらば登場させたい1人でもある。
・ゲルハルト・ヴェンデ
軍人科2年の先輩。犬人族の獣人。
あんまり考えずに出しちゃったのに出番も台詞も多かったヒト。
お茶らけた性格してるけど案外しっかりとしてるよ。
・カラ・カラ
魔法科3年生の先輩。人間。
逆にこの人はしっかりと設定考えていたのに出番が少なかったヒト。
カラ商会というかなり大きな商会の1人娘で、親は商会を継いでほしかったが、魔法の才能があったため、魔法科に入学した。
魔法に関しては珍しい器用貧乏型で、魔力量こそ平凡だが、ほぼ全ての属性を器用に扱う。
その器用さを買われて、ランバート先生に目を付けられており、既に卒業後は魔法師団への入団が仮決定していたりもする。
性格は、物怖じしなく、冷静。コカトリスとの戦闘時も冷静沈着に役割を全うしていた。
見た目は165cm、細身の黒髪、そばかす美人。だが彼氏はいない。さっさと彼氏を作らないと、親からお見合い結婚をさせられるため焦っていたりもする。
今後、なにかしらの出番を与えたい1人である。
・ヴェルナー・コルネリウス
魔法科1年。コルネリウス家次男。人間。
馬鹿である。超馬鹿である。自分は天才と信じてやまず、他のヒトはほぼ全て見下している。実際、魔法の腕はそれなりであるが、どこまでいってもそれなりである。なら勉学は?と問いたいところであるが、そちらもそれなりである。
父がであるコルネリウス公爵が財務卿をしており、そんな父のように立派な役割を持った貴族になりたいという思いが先行している。ちなみにヴァルデック王国には『
長男が優秀なため次男であるヴェルナーはかなり甘やかされて育てられ、周りの人間の甲斐あってか、かなり歪んだ性格に育ってしまっている。
コカトリスの件もかなり父親に叱られたが、本人は無傷で助かった為か、あまり反省しておらず、そればかりか叙勲されたミレイに対しての恨みが増幅している。阿呆である。
その背景には色々あるのだが、それも含めて今後コイツの出番は多かったりする。
*用語・設定解説
・世界観について
よくある剣と魔法の世界で、文化レベルは時代で言えば近代初頭であるが、魔道具の存在があるためかなり歪な文化レベルをしている。
例に挙げるなら、各国は基本封建主義。産業革命はその兆しすらも見せていない。戦争兵器の開発など夢である。
その一方、魔法と魔道具の影響か、蒸気機関などないのにヴァルデック王国内には鉄道が敷設されており、魔道汽車なるものが存在する。電話など存在しないが、それに似た道具が魔道具には存在する、といったちぐはぐな文化レベルになっている。
食文化はそれなりである。
ちなみにこれはヴァルデック王国内の話であり、他国では近世どころか中世レベルのレベルの国もある。ヴァルデック王国が歴史もあり豊かな国であるだけの話なのだが、主人公はそれにはまだ気づいていない。
このちぐはぐな文化レベルはある意味他の転生者や***によるものであるが、それはまた別の話である。
・魔法について
これについては語ると長くなるのでざっくり解説します。
主要属性は火・水・地・雷・光・闇・無の7属性。これに本編で出た聖属性や緑属性などの主要属性外の魔法などが存在しています。
魔法の発動には本人の明確なイメージと発動に充分な魔力量、そして術式の3つが必要になります。作中で出てきた"詠唱"はこのうちのイメージをより強固にするものであり、詠唱を行うことでより威力の高い魔法になります。
ですが、実戦ではそれよりも魔法の回転力が重視され、短縮詠唱や無詠唱の技術が重宝されます。
ちなみに、ミレイが得意なのは無属性・身体操作系の魔法です。
・種族について
主な種族は、人間・エルフ・ドワーフ・獣人など。それに加えてハーピィ・鬼人・竜人などの個体数の少ない種族も存在する。
そのうえで、上位種族というのも存在し、主なものは、ハイエルフやエルダードワーフといったものである。ちなみに、ハイヒューマンは存在しない。
そして、上位種族とはその種族にとって基本、敬愛するものであり、出会えば輝いた目を向けられるだろう。
・魔物について
基本的に、ヒトに害成す生物を魔物とし、1級から10級までの強さの等級区分が存在する。
最弱と称される
ちなみに、オークキングは準2級、コカトリスは準1級である。
特級という区分も存在するが、追々作中でも存在するため、その時にそれは語ろうと思う。
・国軍・魔法師団について
どちらも王国所属であるが、別々の存在である。
国軍は、国内の治安維持、戦争時の兵力という目的に対し、魔法師団は、国内の治安維持という目的は変わらないものの、魔法の発展研究や、魔道具の開発など、活動の内容が多岐に渡るために国軍とは別に分けられている。
両軍共に、相互補助の関係であるが、その色は全く別である。国軍は"兵"としての意識が強いが、魔法師団はどちらかというと"団"としての意識が強い。
だが、どちらも完全実力主義であり、強いものが要職についているというのは変わりない。
ハイエルフ女武者 預言猫 @odoro_kaede
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