第42話 第二章 人物紹介
王直属作戦部隊(通称、王直)
●トウマ
15歳(第二章終了時点)
獣人 男 主人公
170cm 67kg
魔法適正 火、光
ユノの兄。逆立った前髪に、赤い瞳、耳は頭頂部に二つ。尻尾は細長く、ライオンがモチーフ。
獣人国王家の血統にしか現れない、真紅の瞳を持ち、王家の紋章が刻まれた赤い石が付けられた、綺麗な首飾りをしている。ガルシア王の息子だと判明した。
得意の剣はガザル仕込み。不思議な老人から貰った剣を使い、回避優先で隙を見つけて攻め込むスタイル。
火魔法のフレアを使った連続技が得意だが、格上相手には通用しない事が多いため、本人は悩んでいる。
アブディラハムを新たな師として、地獄の訓練を課せられたからか、飛躍的に実力が伸びている。
●ユノ
15歳(第二章終了時点)
人間 女 ヒロイン
158cm 46kg
魔法適正 水
トウマの妹。年齢的には、比較的小柄。腰元まで伸びた茶髪のロングヘアーが特徴的。青い瞳と可愛らしい顔立ちをしている。トウマから貰った青い宝石の埋め込まれた髪留めを付けている。少女らしいあどけなさが抜けて、綺麗な女性へと成長している。
エルフに教わったリューべという木の実のオイルで髪の手入れをしているからか、艶のある綺麗な髪になった。水魔法が得意で、水ならば自在に操る事ができるようになった。
トウマの事を兄ではなく、一人の男として特別な感情を抱き始めた。
●マコト
15歳(第二章終了時点)
人間 男
167cm 62kg
魔法適正 黒
本名は本庄真。日本からこの世界に迷い込んだ異世界人。15歳にしては落ち着いた性格をしている。
黒髪の短髪だったが、現在は少し伸びたところで切るようにしており、ニュアンスパーマ的な髪型に。
この世界に来てから、基礎訓練に参加するようになったこともあり、全身に筋肉がついて、もやしくんを卒業した。
日本では、東京で両親共働きの家庭に育ち、毎日塾通いをしていた。勉強漬けで両親が毎晩遅くに帰ってくる生活に嫌気が差し、隠れて好きな漫画、小説やゲームばかりやっていたのもあり、異世界の生活をそれなりに楽しんでいる。歳が同じトウマとは馬が合い、お互いに大切な親友だと思っている。
戦闘面では、新たにオリジナル魔法を編み出す事に成功し、それまでの前線に出ないスタイルを改め、補助役として参加するようになった。
紅茶を好んで飲むため、アブディラハムに気に入られており、特に戦術指揮の面で期待されている。魔法についての戦術組み込みなどを積極的に検証しているからか、魔法遊撃部隊のダインやネルとも親しくなった。
スマホが異世界仕様になっている。(充電不要。異世界地図、アナライズの参照元が異世界情報データベース)
異世界地図(神ゲーターというナビゲーション機能付き)、アナライズが標準搭載で、通話が新たに追加された。
●ガザル
47歳(第二章終了時点)
獣人 男
185cm 83kg
魔法適正 無
大柄な身体で全身毛深く、耳は頭頂部。モチーフは猫。
獰猛そうな顔つきだが、心はとても優しく頼れるオヤジ。
トウマ達の村で村長をしていた。家族構成は不明だったが、妻シェラと息子ライガがいる事が判明。本人も知らず、驚いていた。
元獣人軍所属の白兵戦を行う部隊長だったが、敗戦が濃厚になり、部下を引き連れて戦場から敗走した脱走兵。付いた二つ名は、"疾風"のガザル。調子が良い時は、僅か数ミリの幅で敵の攻撃を躱すことも。トウマの師であり、見切りによるチャンスメイク戦術を得意とする。
●リーナ
年齢不明
エルフ 女
165cm ナイショkg
魔法適正 火、水、風、土、無
本名、リーナ・ルノン・パルマシア。エルフ王の実の娘。
青い髪のセミロングで、耳が横に長い。瞳はエメラルドグリーンで、スラリとした身体は、マコト曰くテレビに出てるようなモデル体型の美人とのこと。
魔力眼という魔眼を持っており、眼で見た相手の魔法適正と、魔力量を瞬時に見破る。自身も相当な魔法の使い手で、王曰く歴代王家の中でも群を抜いて魔法に愛されているらしい。マコトが発見した詠唱短縮に挑戦中。隠しているが、剣術もそれなりにできる。
当初はからかいのつもりでマコトを面白がっていたが、ガルシア王救出作戦の際に漢気を見せたマコトに対し、特別な感情を抱き始めた模様。
●ラダ
17歳(二章終了時点)
獣人 男
177cm 53kg
魔法適正 無
元リンドの町育ちの情報屋。細身で高身長。モチーフは犬。貧乏な家庭で育ち、父親は早くに他界。現在は母と妹と三人で暮らしており、王直に所属してからは給料の大半を実家の二人のために使っている。軽い口調で胡散臭い印象を受けがちだが、やる時はやる男。体の丈夫さと足の速さが自慢で、ブーストを使っているトウマ相手に、持ち前の瞬足で僅かに負ける程度という驚異的な速さを見せつけた。
訓練から逃走する姿があまりにも早いから、目撃した兵士からは"逃走王"という不名誉な二つ名を付けられた。本人は不名誉どころか、カッコいいと思っている模様。女の子が大好きで、手当たり次第声を掛けては撃沈している残念な人。
現在、ブーストの練習中でそれらしきものが発動できる程度にはなってきた模様。武よりも話術で戦うタイプ。
●ルオ
不明
獣人 女
151cm 42kg
魔法適正 闇
元グラマスの私兵で、ゼツが引き取り育てていた孤児。表情が乏しく、笑っている様子を見た者はいない。隠密行動と偵察が得意。ナイフを主な武器にしているが、ノーコンなため投げナイフは持っていない。リーナの魔力眼によって、闇属性の適性を持つことが判明した。自己肯定感が低く、自分に自信がない事がコンプレックスなようだ。
親代わりだったゼツを殺したトウマ達を快く思ってはいないものの、ゼツを倒す事ができた実力に対しては認めている。魔法の習得に積極的。
●マツカゼ
鬼馬 オス
誇り高い魔物の鬼馬。全身が黒光りした体毛で覆われており、とても頑丈。発達した後ろ足の筋肉は、競走馬よりも遥かに大きな筋肉をつけており、蹴るだけで簡単に人を殺せてしまうほど、強力。実力を認めた者しか背に乗せず、今のところガザルだけを背に乗せた。
●ノルン
鬼馬 メス
ハクの母。マツカゼに次いで強力な戦闘力を持つ。
背に乗せたのは、ヨルダのみ。
ユノには心を許しているらしく、たまに甘える姿を見ることができるらしい。
●ハク
ユニコーン オス
マツカゼ達から生まれた、伝説の幻獣。全身が純白の体毛に覆われ、闇夜でも月明かりが反射して、輝いて見える。
額から生えている一本角には、特別な力が宿っているらしい。生まれて半年で、トウマを乗せて爆走することができるほど、身体が急速に成長した。
トウマが大好きで、本人の認識としては、兄だと思っている模様。ユノのラブラブ攻撃をスルリと躱してトウマに擦り寄る姿が良く見られるらしい。風魔法を使える事が発覚した。
フリーデ合衆国
●ガルシア
48歳
獣人 男
174cm 67kg
魔法適正 不明
元バルザルム獣人国国王であり、現フリーデ合衆国国王。妻にエリーと息子トウマを持つ。妻エリーとは15年前に死別している。ラスカルの策略により、長い間バザム火山軍事施設の地下に幽閉されていたが、トウマ達の手によって救出される。獣人国が王ラスカルの食い物にされ、アルス帝国の侵攻から国を護れるだけの力が失われている事を知り、立ち上がる事を決意。
王として偉ぶることもなく、常に民の目線に立って物事を考えられる優しき王。故に、民達からの信頼は絶大。"敬愛の王"とも呼ばれた。
政治の腕はピカイチで、国民感情を優先しつつも有効的な政策を次々と躊躇いなく実行する。アブディラハムとパパドを幼い頃から慕っており、二人はガルシアの父である先代の王と親友関係。
孫の顔を見てから死にたいと考えている模様。
●アブディラハム
不明 (先代の王と親友のため、70近い)
獣人 男
174cm 58kg
元バルザルム獣人国の最高司令官で、獣人国最強の男。現在はフリーデ合衆国大臣。背筋を常に伸ばし、細身で引き締まった身体には、実年齢を感じさせない程の若々しさを持つ。髪は白髪で、揃えられた立派な白髭がトレードマーク。モチーフは犬。
紅茶をこよなく愛しており、唯一無二のティーセットを持っている。(アブディラハムが考案した物で、限りなくイギリス式ティーセットに酷似している)
剣を握れば右に出る者は無く、指揮をしても圧倒的な戦果を上げる完璧超人。
アルス帝国が宣戦布告をした際に、帝国を滅ぼすべきだと意を唱えた事で、ガルシア達と対立していた。ガルシアが幽閉された後、本来の目的であった帝国軍の殲滅が叶わないと知り、己の選択を悔いる。
その後はラスカル達の命令を全て無視し、孤立を深めていったが、15年の歳月を経て事態が動き出したのを知り、己の過ちを償うべく立ち上がる。
過去の事があるため、パパドとの仲は良好とは言えない。
●パパド
不明 (先代の王と親友のため、70近い)
獣人 男
161cm 51kg
元バルザルム獣人国将軍兼、指揮官。現在はフリーデ合衆国大臣。武はからっきしだが、指揮や国営においては優秀。年相応に背は丸まり、元々筋肉量が少ないので痩せて見える。モチーフは鼠。
先代の王と親友であり、性格の不一致からかアブディラハムとは意見が合わない事も。だが、お互いに実力を認め合う仲。ボケたフリをして裏で少しずつガルシア王を救い出そうと画策し続けていたが、自身に武力が無い事と部下達をラスカルに始末されてしまったために、行動に移す事が出来なかった。ガザルの生存を唯一把握していた。トウマ達と出会い、主君を救出することに成功する。
●ヨルダ
年齢不明
エルフ 男
175cm 65kg
魔法適正 不明
本名、ヨルダ・ルノン・パルマシア。エルフの王。
緑の髪に顎先で整えられた髭。いわゆる細マッチョな身体つき。
里や、森の民という方便を使い、正体を最後まで隠していた。獣人国と帝国の戦いを知っていることから、年齢は100を超えていることが伺える。誇り高い鬼馬のノルンが背を許すくらいには、強さを持っている模様。
ガルシアと共謀し、新たな国フリーデ合衆国を建国する。フリーデ合衆国では、国王代理の立場に就いた。
エルフの森とフリーデ合衆国を行ったり来たりで忙しいが、ノルンが快く協力してくれているおかげで迷いの森を自由に行き来できるようになった。
●ダイン
年齢不明
エルフ 男
173cm 63kg
魔法適正 不明
ヨルダの弟。フリーデ合衆国の大臣に就任した。柔軟な思考が取り柄で魔法も優れているため、魔法遊撃部隊の立ち上げをヨルダから頼まれる。
●ネル
年齢不明
エルフ 男
170cm 60kg
魔法適正 不明
ヨルダ王に仕える、忠実な僕。正義感の強さ故に、噛み付いた場面もあったが、極めて優秀な男。護衛兵のナンバーワンだったりもする。フリーデ合衆国では、作戦指揮に就任した。ダインと共に、魔法遊撃部隊の立ち上げに尽力する。
エルフの国
●三賢者
エルフの国の御意見番。権力としては国王の一つ下になるが、三人の許しは絶対的な強制力を持つ。
リンドの町(フリーデ合衆国 首都)
●警備隊隊長
警備隊を指揮する隊長。二つ名は不明。大きな槍を持つ屈強な兵士。年齢的にガザルを知っていた。パパドの連絡役。
●ライザ
警備隊員。若いためガザルを知らなかった。ニコルという父親がいる。
●カイザ
警備隊員。ライザの弟。
●ハウリ
食事処"水鳥の湖畔"の店主にして、リアンの父親。リアンが幼い頃に妻が他界してしまい、男で一つで育てるために、一念発起して開業。独創的な料理が元からの客だけでなく、王都から移り住んできた人にも刺さり大繁盛。今では首都1番の食事処に。お忍びでガルシアも通っているらしい。
●リアン
食事処"水鳥の湖畔"の看板娘で、ハウリの愛娘。ラダとは幼い頃から面識があり、同い年らしい。トウマに対して特別な感情を抱いている素振りを見せるが果たして……
●オデッサ
ラダが王都から勧誘してきた技術者。獣人として通しているが、種族的にはドワーフ。ずんぐりむっくりの体型が特徴で大酒飲み。酒さえ飲ませてもらえるなら、なんでもするらしい。鍛冶が得意。
他にも二人、ドワーフがいる。
●ラ・フィルームの女店主
フリーデ合衆国の減税と国としての将来性を嗅ぎつけて、王都から移ってきた女商人。高級な服と装飾品を取り扱う。王都では知らぬ者のいない有名人。
その他の人物
●謎の老人
トウマの前に姿を現す不思議な老人。ボロボロの布を羽織り、真っ白な髪と長く伸びた髭が特徴。どう見ても、乞食のような風体である。一度目はマコトとの出逢いを仄めかし、二度目は剣を置いて行く。三度目は水鳥の湖畔にて突然現れ、何やら予言めいた言葉を言い、石ころと銀貨らしきものを残して去っていった。この老人は一体何者なのだろうか……
●"斧鬼"オウガ
元獣人国制圧部隊隊長。両刃の斧を振り回し、あらゆるものを粉砕するパワースタイルが特徴。ガルシア王過去編にもちょっぴり登場している。
バザム火山軍事施設にてトウマ達と交戦し敗北。その戦いで負った傷により右腕が使えなくなる。
この戦闘の後、行方をくらました。
●"堅楯"シェラ
元獣人国防衛部隊隊長。モチーフは猫。背丈ほどの大きな盾を使い、近接戦闘も器用にこなす。十五年前に、ガザルと共に前線で戦っている最中に関係を持つ。その際に宿った命が、息子のライガである。盾を振り回せそうには見えないほど、スタイルが良く美人。ガザルと再会後は一緒に住んでおり、ガザルを尻に敷いている。
●ライガ
ガザルとシェラの息子。十四歳。二人から受け継いだ優秀な遺伝子により、親に負けず劣らずの才能を持つ。心配性のシェラに、攻める剣ではなく死なない剣を教わった事で、戦闘力はそれほど高くはない。
●"迅隠"ゼツ
元獣人国斥候部隊隊長で、暗殺部隊での通り名は"狂人"ゼツ。モチーフは蝙蝠。
孤児達を引き取り育てていた。
ナイフを使った戦闘が得意。本人命名の身隠れという完全に姿を消し、投擲した武器も何かに接触するまでは消える。正確には、闇魔法中級の"ダークネス"を個別付与している形である。本来の魔法の効果は目潰しのような使い方だが、遥かに上位の現象を引き起こしているのは、本人の努力によるもの。筋力が低いため、奇襲や毒等で補助しながら戦うスタイルに行き着いた。
唯一心を開いていた相手が、ガザルともう一人の隊長だったらしいが、ガザルの口調からして既に他界している模様。
●"死神"アンベル
元獣人国殲滅部隊隊長。ガルシア王の過去回想に登場。アブディラハムと同じく、帝国へ攻め込むべきだと考えていたようだ。死神と名付けられたのは、キレると敵味方問わず武器を振り回す事から名付けられた模様。
グリム・リーパー
正体不明の集団。獣人国と帝国、両者に対して妨害工作を行なっている模様。その目的は一切不明。複数人いるらしいが……
●獣人の男
正体不明の集団、グリム・リーパーを名乗る。黒いマントを羽織り、その体躯すら謎に包まれている。ガルシアと王直を知っている模様。
●黒い面の人物
正体不明の集団、グリム・リーパーを名乗る。黒いマントに目元だけが空いた黒い面を着けている。金色の眼をしている。トウマ程度の実力者を威圧で動けなくする事ができる模様。性別や種族などその一切が謎に包まれている。
マコトに強い関心を持っている模様。
バルザルム獣人国
●ラスカル
獣人国最後の王。ガルシアの手によって討たれた。とにかく金や権力に執着し、自らが贅沢する事だけを目的とする。でっぷりと太った、いかにもな見た目。モチーフは犬。ガルシア達をハメて王座から引き摺り下ろし、対立する者を全員処分しただけでなく、重税を課して王都のごく一部が潤うようにした。死後、"悪虐王"として呼ばれる事になる。
彼一人でガルシア達をハメる事ができたとは到底思えない事から、何か指示役か相談役がいた可能性が伺える。
●グラマス
獣人国大臣。ガルシアの手によって討たれた。裏切りと擦り寄りで立場を上げてきたゴマ擦り大臣。そのくせ野心だけは一人前。ラスカルを裏切って、王の座を狙っていたが道半ばに倒れる。
組織図
国王 ガルシア
国王代理 ヨルダ・ルノン・パルマシア
大臣 アブディラハム
大臣 ダイン
軍事指揮系統
軍事指揮 アブディラハム
軍事指揮 パパド
軍事指揮 ネル
王直属作戦部隊長 ガザル
副隊長 トウマ
作戦指揮 マコト
救護 ユノ
救護 リーナ
斥候 ラダ
斥候 ルオ
遊撃 ライガ
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