第21話 救世

それから季節が巡り春を迎えた頃だった。


救世院は取り壊され、跡地には慰霊碑が建てられていた。


春の風の吹く慰霊碑に花を手向ける女性がいた。


シルバ「フェイ…。」


花を手向けるとシルバは泣いていた。


慰霊碑にはこう記されていた。

「救世院で亡くなった方々の魂が報われますように。


救世の世が訪れる事を願って」


丘には季節を告げる風が吹いていた。



終わり。

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救世の塔 御堂 海 @umipon

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