第20話 死神
フェイは倒れた宮仕とイドニス達を見ていた。
この救世院に来てからの事を思い出していた。
金貸しに人生を奪われた人間、寝たきりの女性の死体、声を上げていた女性の死体、機動隊員の死体、そして宮仕とイドニスの死。
続く不幸と死の連鎖。
まるで呪われているようだ。
死から伸びる死神の手のように、死に引き寄せられてゆく。
機動隊の増援がやってくる。
俺にももう逃げ場はない。
頭の中で真っ暗な中から引く風のようなものを感じた。
フェイ「死神。」
そう言うとフェイは膝を落とし銃をあごの下に当てた。
目を瞑り、呼吸を整えた。
機動隊のやってくる音が聞こえる。
パンッという乾いた音と共にフェイは地面に倒れた。
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