セイロード島

やって来ました、セイロード島。

船だと最寄りの港から数時間かかる距離。

島はゴツゴツとした岩地ばかり。

確かに池も川も井戸もない。

もちろん無人島だから家もない。

ここを自由にしていい。


どうしようかな?

勢いで頼んじゃったけど、どう使おうかな?

港を整備して、

人が住めるようにして、、、

漁業と貿易と軍事の拠点にしようかな。

遊べるビーチもいいな。


とりあえず島をある程度整えて、ウィリアムの街のメンバーにパスしよう。

ミル、ミレーヌ、キャナル、リクソン、ヘンケン、タチアナ、いつものメンバーに頼めば後は軌道に乗せてくれるだろう。


まずは島の拡大かな。

このままだと手狭だね。

人が入ってからだと制約が色々出るから、今のうちに地形を弄ろう。


ウィルは海に飛び込む。

ウィルの周囲を結界が守り、濡れることはない。

島の周囲の海底をぐるりと回る。

岩礁が多くて船で移動するには的さない。

「邪魔だな~」


まずは島の形を決める。

少しいびつな形を考えている。

島の中心部は単純な丸。

そこから桟橋にしやすいように4方向に出っ張りを作る。

この出っ張りの周囲はすぐに深い海になるようにしておきたいな。

出っ張りは先っぽを両サイドに伸ばす。

そこに大型船を停泊しよう。

波除になるから、その内側は穏やかな海岸で遊べるようになるんじゃないかな。


ウィルは魔力を込めて地形に干渉していく。

目指すは大型船が接岸しやすい海底。

海底がメキメキと動いていく。


更に地上に上がってからは大量の土を転移させる。

土が流出しないように固める。

瞬く間に原型をとどめない人工島の完成した。


次は水の確保だね。

まずは海水を真水に変える魔道具を用意しよう。海水を汲み上げて、真水に変えてから排出する。真水を島の中心部に池を作って溜められるようにしておこう。

これで水の問題はクリアかな。


後は植物とかも少しは欲しいな。

木の根っこが土を支えて、流出を防ぐ効果も期待できるかな。

細かいところは庭師?造園家?にお願いすればやってくれるでしょ。


家も多少は用意しといた方がいいよね。

何もないところでスタートするのは大変だもんね。

ウィリアムの街と転移陣でつなげるけど、さすがに転移陣を剥き出しで置いとけないもんね。


後は何がいるかな~。

勝手にやり過ぎると皆に責められるしな~。

相談してからやるかな。


とりあえず、周辺も調べてみようかな。

この辺はまだ全然調べてないからね。

大陸から離れた孤島だから当たり前なんだけど。



・・・ありました。

海底ダンジョン。

島からは少し離れたところに海溝があり、その底にダンジョンがあった。

もちろん突入!


当たり前って言ったら当たり前だけど、全部水中です。

結界を張りながら飛行魔法を使って移動。

これは厄介なダンジョンだね。

中にいるだけで魔力を消耗させられる。

当然水中タイプのモンスターが多数出てくる。

大きなサメみたいなモンスター、タコやクラゲみたいなモンスター、貝のモンスター、エビのモンスター、、、

手に入る素材もいつもと全然違う。

面白いね。

トラップも普通のダンジョンと違って、押し流す、吸い込む、水が無くなる、などなど。


とりあえず突破を目指して高速攻略。

いちいち戦うのは面倒なので、

新作魔法『ビット』を使う。

発動中は常に光弾が体の周囲を周回している。モンスターを発見すると自動的にその光弾が発射される。

光弾の数が減ると自動的に補充される。


ウィルが高速移動するだけで周辺のモンスターは次々に光弾の餌食になっていく。


36階に到着するとボスモンスターが待ち構えていた。

『海王ディープシー』

海の生物をこれでもか!ってぐらい合体させた感じだね。

頭はサメ。

上半身は亀の甲羅のような物で守られている。しかもエビのような巨大なハサミが付いている。

下半身はタコ。


この不利な環境でウィルは勝利することができるのか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る