キャラクター紹介 6

ハンスとコロネ

ウィルから勇者馬車の御者を任された2人。

ハンスは元Bランク冒険者。斥候役を得意としている。器用になんでもこなせるので、ウィルやディーンからも便利使いされている。

コロネはメイド。上級職で戦闘もできる。

元々戦災孤児で、路上生活をしていたところを人攫いにあい娼館に売られる、というタイミングでウィルに救われた。それから生活が激変、恵まれた生活を送れるようになった。ウィルのことを神格化している。


ダースダルダム

魔王。

ウィルからはダダダ魔王と呼ばれている。

ウィルが前世で戦った魔王デスガーランドよりも格下。今のウィルなら問題なく倒せる。

せっかくの登場シーンを台無しにしたウィルには腹を立てているが、居場所の特定もできず、余計にイライラしている。

『四天王』などの幹部を造り出し、着々と魔王軍の増強に努めている。

勇者の存在も、もちろん気にしている。できれば、育つ前に始末したいと刺客を放っているが、全然成果は出せていない。勇者が既にレベル70を突破しているとは夢にも思っていない。


魔王四天王バルゴス

まだ名前も出てこないが、現在闇の軍勢を指揮して、人間を蹂躙している魔王軍幹部。

単独での戦闘よりも軍事行動を指揮することを得意としている。大軍を率いて手始めに5大国の1つを滅ぼそうとしている。

黒い柱の施設を作り大軍を密かに転移させていた。フィガロ王国との戦いでは必勝の準備をしていると自負している。まさかウィリアム騎士団のような異常戦力が混じっているとは夢にも思っていない。

どのような能力を持っているのかは現時点で不明。



クルツ=ドラクロア

エリックとローザリアの息子。

ドラクロア一家の待望の子供として、全員が無茶苦茶可愛がっている。

産まれてすぐに呪われそうになるという波乱があったが、現在は安心安全な生活を送っている。

ウィル提供の『聖天のおくるみ』という装備により、HP と防御力、魔法防御力は並の騎士以上。

『生存者のリボン』というアクセサリーで状態異常耐性や自然回復大幅増という効果も付与されている。

他にもウィルによって万全の備えがされている。

今後どんな子供に育つのか、みんな楽しみにしている。


フィガロ王

5大国の1つであるフィガロ王国を統治している。既に孫もいる年齢で、この闇の軍勢との戦いが自身の最後の大仕事と考えている。

この戦いでは自ら前線に出て指揮を取り、フィガロ王国の戦う姿勢を示している。

但し、無謀な訳ではない。裏では、もしも戦いに負けた場合でも国を存続できるように王都に残してきた息子に、王都を放棄して逃げるように指示を出している。

エール王国、ロンム王国などの援軍には素直に感謝している。特にエール王国のヘンリー王子には軍事面以外でも食糧や治療の支援をしてくれたことに特段の感謝をしている。

ただ、次世代を担うヘンリー王子、ウィリアム王子が大きな手柄をあげ、自身の息子と差が広がることも内心危惧している。


ヘンリー王子

エール王国の王位継承順位1位。

優秀な人物で、彼がいるため後30年はエール王国は安泰と言われている。

このままでもまったく問題無いが、王位継承前に国の内外に実績を作っておきたいという思惑もあり、今回の出兵の大将を務めている。非常に危険な任務だが、ウィルが参加を表明したことが安心材料になっている。

国王からはウィリアム=ドラクロアとフルブライト公爵を信用し、頼るように言われている。最初は意味がわからなかったが、すぐにその意味を理解した。

ウィルの行った支援活動によりフィガロ王国内では高い人気を誇る。


ウォーレンとジョージ

ヘンリー王子の側近。

軍事面をウォーレン、内政・外交面をジョージがサポートしている。

2人とも優秀な人物。名家の出身で学園時代からヘンリー王子と共に過ごしており、既に長い付き合いになっている。

非常識なウィルの行動にすぐ順応するヘンリー王子に頭を抱えている。


ウィリアム王子

ロンム王国の王子。

現国王の長男。王位継承順位は1位。

本来ならば、次期国王になることが確定しているはずだが、現実はかなり難航している。

自身の母親が早くに亡くなり、国王が次男を妊娠した側室を王女にし、その実家の発言力が増すのを止めなかった。

国王のその態度により、貴族間の権力争いが激化。王女は実子の次男を推し、長男派と次男派に貴族が割れている。

そこまで国内が混乱してしまっているのに、国王が態度を明確化しないことが王家の求心力低下にもつながっている。

ロンム王国は初代勇者が建国したと言われる、歴史と伝統のある国だが、水面下で危機が迫っている。

ウィリアム王子は実直な性格で、今回の援軍も、態度を決めない国王、出兵に反対する王妃という状況でも、自身が率いて援軍を出すように進めた。自派閥の軍事力を消費する行動に反対の声も多かったが、勇者建国の国として無視はできないと考えている。

今回の戦いでは戦果と外交面での成果を持ち帰るのが絶対条件であり、強い覚悟で臨んでいる。

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