強化合宿結果報告

クラリス、リディア、エリュートロン、モーリン、カレン、キース、レオンが参加した強化合宿の結果報告です。


ドラクロアダンジョンは適正レベル35のフロアまでクリア。

毎日の勉強で、既に2年生後半の内容まで進み、1年生の内容は完全にマスターした。



それぞれの成長を確認。


クラリス

上級職『大魔道士』 レベル38

既に世界トップクラスの実力者。

宮廷魔術師たちよりもレベルが上になってしまった。当然学園でもトップクラス。

今まで接することのなかった孤児出身のミックたちと触れ合うことで、孤児の問題などに初めて触れた。ダンジョン街の治安の良さや生活の豊かさに驚き、それを作ったウィルを尊敬している。

ウィルのことはかなり気になる存在になっている。興味なのか愛なのかは本人もまだわかってない。


リディア

上級職『竜騎士』 レベル38

元々王女の護衛を任されるほどの才媛であったが、合宿で突き抜けて強くなった。

上級職、レベル30台後半、圧倒的な戦闘経験。

もはや騎士団の中でトップクラスの実力者になっている。

今後もクラリスの護衛を続けるつもりだが、これだけの戦力を王女の護衛として置いておくのは勿体無いと上層部はもめることになるが、それは本人は知らない話。


エリュートロン

中級職『ハイナイト』 レベル37

元々公爵家の令嬢でしっかりとした教育を受けており、レベルも20とかなり高かったが、今回の合宿で大幅アップ。

豊富な実戦経験を積み、公爵家内でもトップクラスの実力となった。

憧れのクラリスとの距離も縮まり、呼び捨てで呼び合う仲になったことは夢のように思っている。

国内でもトップクラスの実力者となったが、本来戦場に立つような立場では無いので宝の持ち腐れ状態。でも本人はクラリスに近づくことが目的だったので一切気にしていない。


モーリン

中級職『熟練治癒士』 レベル37

元々、将来は政略結婚の道具になると人生を半分諦めていたが、今回の合宿で転職し、しかもレベルは37。

回復職はレベルが上げにくいため、ここまでの高レベルはまずいない。この情報が流れれば引く手あまたになることは間違いない。

たった1年でこれ程環境が変わるとは思っていなかった。せっかくなので3年間、ウィルたちとやりたい放題やってみようと思っている。


カレン

伝説職『勇者』 レベル38

レベルが上がるにつれて、勇者らしくなってきた。物理攻撃、魔法もチームトップクラス。おまけに防御力も実はトップ。以前の落ちこぼれ感は一切無くなった。

クラリスたちと一緒に過ごすうちに、劣等感や自信の無さは無くなり、チームの主力として頼りにされることに喜びを感じている。

学園が想定していた卒業時のレベルを既に超えている。当然だがウィルが受けていたカレン強化の依頼は達成となるが、それは後日の話。

今後、どのように動くことになるのかは本人も知らない。国の思惑が大きく絡むため、自分で決めることはできない。


キース

中級職『剣豪』 レベル37

裕福な貴族のため、今までも最高レベルの教育を受けてきたが、その常識が崩れさった。

一般的に理想的な戦闘職の学生は、入学時にレベル15~20ぐらいに上げておき、卒業時にレベル30に到達するのが理想的とされてきた。レベル上げも、安全を確保しながら『篝火ダンジョン』に籠って火属性のアイテムを消費して行うのが通例だった。

ウィルの行った、実戦的なレベル上げは貴族としてはかなりイレギュラー。しかもレベル37はいつも通っている剣道場の先生よりも高レベル。本人はまだそのことに気づいていないが、休み明けに剣道場に行き、先生が弱く感じたためにすぐに辞めてしまった。


レオン

中級職『交渉人』 レベル36

本来戦闘職では無いので、このレベルは異常。貴族の非戦闘職だとレベル10まで上げていれば十分とされている。

ステータスは一般的な戦闘職より断然高い。

『交渉人』としても、スキルが充実しており、将来の目標である外交官への道も拓けている。

せっかくなら上級職になりたいと野望を燃やしており、来年もウィル主催の強化合宿が開催できるように根回しをしようと決意している。


ウィリアム

標準職『フリーター』

合宿中も早朝にレベル上げは行っていた。

既に取得したスキルは把握できないほどに増えている。

なお、みんなに渡した装備をミレーヌに話をしたところ、こっぴどく叱られた。

今回の合宿は学生らしいイベントだったと満足しているが、成果が異常なことには気づいていない。

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