見捨てられた地へ
カレンの教育は順調に進んでいる。
そちらは心配無さそうなので、もう1つの課題、古代魔法考察、に時間を使おう。
実はもう見捨てられた地への準備がけっこう進んでいる。
とりあえずエンシェントドラゴン5頭を見捨てられた地に向けて飛ばしている。
ドラゴンの体にポータブル転移陣を着けて、見捨てられた地の手前で待機するように言ってある。おそらく、もうたどり着いているんじゃないかな。
今週末は見捨てられた地の手前に転移しよう。
実物を見てから、色々考えてみよう。
そして週末。
僕はドラゴンの背中に仁王立ちしてる。
うん。
こっち側と見捨てられた地は明確に分けられていた。
見捨てられた地は薄暗くなっていた。
太陽は同じようにように出ているのに、なぜか薄暗い。
カーテンで仕切られているかのように明確だ。
まずはドラゴンを1頭突入させてみた。
特に何の抵抗も無く突入できたみたい。
そして、見捨てられた地をしばらく飛んで戻ってきた。
中に入ってもテイムが無効になるわけではないらしい。
僕が入ったらどうなるかはわからないけど。
その後も見捨てられた地との境界で色々テストをしてみた。
わかったことをまとめてみた。
・こちら側で使用したスキルは、見捨てられた地に入っても無効にならない。
・マジックアイテムは使える。
・スキルはパッシブスキルも無効になる。
例えば、攻撃力アップの補助魔法。
こちら側で使用して、見捨てられた地に入っても効果は残っている。
時間経過で効果が切れると、魔法で延長させることはできない。
でも、マジックアイテムなら使用できる。
これならポータブル転移陣は設置可能だね。
でも、スキルが一切使えない状態でポータブル転移陣が壊されると大変なことになるから、しっかり準備しとかないとね。
ドラゴンから遠くに陸地が見えたけど、すぐに上陸するのは危険だな。
上陸は明日にしよう。
もう少し準備を整えよう。
今日は昼で切り上げて、午後からマジックアイテムとか色々用意しよう。
陸地はどうなっているのか楽しみだ!
そして翌日。
大きなリュックサックを背負って、再びドラゴンの背中に転移した。
『アイテムボックス』のスキルも使えないので、容積拡張の特殊効果をつけたリュックサックを用意しました。
中には様々なマジックアイテムを入れてあって、多少の問題が起きても、無事に帰られるはずだ。
そのままドラゴンたちを前進させる。
見捨てられた地に入ると会話ができないので、
1回タップしたら、止まれ。
2回タップしたら、進め。
3回タップしたら、戻れ。
連打したら、着陸か、飛べ。
簡単なルールだけを決めて、飛んでいる。
今回の第一目標はポータブル転移陣の設置。
それで、いつでも来られるようになるね。
簡単に壊されないように、オリハルコン製にした。いつも使っているミスリル製だと、強いモンスターなら簡単に破壊できちゃうからね。
ドラゴンたちの飛行は順調。
海上にも多少のモンスターはいるけど、それほど強くない。ドラゴンに挑んでくるほど無謀なモンスターはいなかった。
すぐに陸地にたどり着けた。
ドラゴンたちを停止させ上空から、周囲を見渡した。
ちょっと薄暗いことを除けば、僕らの大陸とそれほど変わらないかな。
広いスペースがあったから、そこに着陸。
ドラゴンたちは待機させて、周囲を探索してみた。
まずはモンスター。
適性レベル80ぐらいかな。
スキル無しでも負けはしないけど、油断はできないね。
種類はダンジョンに出てくるモンスターと同じだけど、手に入る素材の量が全然違う。
例えば、さっき倒したサンダーライガー。
ダンジョンだと、毛皮や牙、爪などが1つだけドロップする。
でもここなら、毛皮や牙、爪すべてが1頭分が一気に手に入る。
・・・『アイテムボックス』のスキルが無いから、全然持って帰れないんだけどね。
早くスキルを使う方法を見つけないとね!
とりあえず岩場にポータブル転移陣を設置。
モンスターが近寄らないように、
姿隠しの魔道具、
結界の魔道具、
攻撃感知の魔道具、
侵入を知らせる魔道具、
大量の魔石も補助。
これで一安心かな。
魔石が尽きない限り、
邪龍ガルガイアが全力で攻撃してきても、3時間ぐらいは耐えられると思う。
そこら辺のモンスターの攻撃なら壊される心配は無いかな。
もちろん、転移先もダンジョンの最深部にしてある。万が一、転移されても簡単にはそこから移動できないようにしている。
これで往復の足は確保できたので、
本格的に古代魔法の復活と、見捨てられた地の探索に、本腰を入れて取り組める。
古代魔法だけじゃなくて、スキル全般使えるようにしたいな。
不便で仕方ないね。
転移魔法、アイテムボックス、飛行魔法。
この3スキルは優先的に手をつけたいな。
ただし、高度なスキルでもあるので、簡単にはいかないだろう。
まずは、初歩の魔法や基本的な剣技などから実験をしていく予定だ。
なんとか成果を出したいな。
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