お引っ越し

伝説職になった翌日。

僕らはバルベンの街に到着しました。

一応、街の外に転移して、歩いて街に入ったよ。


「転移魔法って反則よね。メリッカからバルベンまで一瞬で移動できちゃうなんて。」

「ウィルのやることに常識は無意味だよ。」

「最近、だいぶ受け入れられるようになってきた。」

なんか失礼な会話してるね。


「今日は拠点となる宿を決めよう。

宿が決まったら自由時間ね。好きにして。

明日からは2人にはダンジョン攻略を開始してもらう予定だから、そのつもりでいてね。

僕は装備品を作る予定だから期待して待っててね。

僕はとりあえずレベル上げに行ってくるよ。」



午後、『帰らずの回廊 50階』

キルアにお願いして鍛冶や錬成するための小屋をもらいました。

自分だけの作業場って燃えるよね。


現状

ウィル

武器 オリハルコンソード

頭 烈火の鉢巻

身体 漆黒の鎧

盾 竜燐の盾

アクセサリー ドラゴンマント

アクセサリー ウインドシューズ


カシム

武器 アダマンタイトソード

頭 精霊の兜

身体 アダマンタイトアーマー

盾 隕鉄の盾

アクセサリー ドラゴンマント

アクセサリー ウインドシューズ


ソニア

武器 ドラゴンブレス

サブ ドラゴンエッジ

頭 戦士のリボン

身体 竜のエプロン

アクセサリー ドラゴンマント

アクセサリー ウインドシューズ


今は、ダンジョンで拾ったアイテムや作ったアイテムなどもごちゃ混ぜ。

とりあえずで使っているから、統一感は無い。


それとアクセサリーを1人2品にしているけど、これには理由がある。アクセサリーはいくつでも身体につけられるけど、ステータスに反映するのは、2つだけなんだ。

だから、カシムは戦闘中、革の手袋を装備しているが、性能が低いから装備品扱いにはしていないんだ。



さてと、やっぱり専用装備はコンセプトとか、イメージが大切だよね。

カシムやソニアのイメージに合わせて統一感のある装備品を作ろう。

腕が鳴るね!



宿は中の上ぐらいのランク。

冒険者だとBランクぐらいが適正になる価格らしい。僕らはまだDランクだけど、十分支払えるとソニアが判断したみたいだね。


翌日の朝食の時に新装備は渡した。

それから新装備に着替えて集合した。


ウィル

武器 魔剣ガルガイア

頭 邪龍の嘆き

身体 不死王の鎧

盾 邪龍の加護

アクセサリー 千年の大罪

アクセサリー 神殺しの咎人


なんか極悪人っぽい仕上がりになったね。

邪龍ガルガイアの素材やキルア秘蔵の素材を中心に作った結果だね。

もちろん僕の成長に合わせてサイズ調整はできるようになっている。


カシム

武器 聖剣アークブリンガー

頭 精霊王の兜

身体 精霊王の鎧

盾 精霊王の盾

アクセサリー 八極天のマント

アクセサリー 精霊王の籠手


ヒロイックサーガの主人公って、こんな感じなんだろうな、という見た目。

もちろん見かけだけじゃなく、性能もバッチリだよ。

職業に合わせて、防御力の上昇に重点を置いている。

さっきから、女性の視線がカシムに集まって、大変なことになってるね。


ソニア

武器 リーサルドラグーン

サブ リーサルドラグーン

頭 不思議なカチューシャ

身体 奇跡のメイド服

アクセサリー 神速の腕輪

アクセサリー 神硬石の腕輪


ソニアはメイドだから、メイド服にカチューシャだよ。武器は『伝説のメイド』のスキルに『二丁拳銃』があったので、両手に銃を持つスタイルに変更。

見た目は普通のメイドに見えるけど、性能は高いよ。

不思議なカチューシャは何故カチューシャなのに、ミスリルヘルムより防御力が高いのか。本当に不思議だよね。



「王国が総力を上げて装備を集めても、これだけの装備を用意することはできないでしょう。」

「メイド服でダンジョンに入るのって悪目立ちしそうで嫌なんだけど。。。」

ソニアの評価がイマイチだね。

カシムは気に入ってくれたみたい。


「2人はこれから毎日ダンジョン攻略を進めて欲しい。2人の能力なら、70階ぐらいまでは苦労せずに進めると思う。

ただ、ギルドに売るのは40階までのドロップアイテムにしといて。

聞いた話では、50階付近のアイテムが現状のトップクラスらしいから、それを超えると問題になりそうだしね。」

「わかりました。ダンジョンの攻略とドロップアイテムの販売はご指示通り進めます。

ウィルは何をするんだい?」


「僕は今まで通りのレベル上げと、午後は当面ダンジョンマスターのレザードに付き合って戦闘データの収集かな。

それが落ち着いたら、生きたダンジョンを探そうかと思ってる。」

「生きたダンジョン?」

ソニアの顔に?が浮かんでいるね。

「見つけたら説明するよ。」


こうして僕らのバルベン生活はスタートした。

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