前を向くために必要なことなのかもしれません

主人公の凛果は、大学時代に唐突に恋人である駿平を不慮の事故で失いました。その現実に耐えられなくて、周りは変わっていくのに自分だけは変われないまま。

大学を卒業し、就職しても変わらないかと思っていたら、ここで転機が訪れます。
ワイヤレスイヤホンから流れてくる懐かしい声、それは──。

初めは後ろ向きに見えるけれど、これもまた前を向くために必要なことだったんだと最後には思わせてくれます。

ここから動き出す凛果の心と、周りの人達の優しさがすごく丁寧に描かれた素敵な作品です。

ぜひご一読ください。