第7話定番のコロナ弁当

上の子をみてくれた院長は保健所から連絡ありますと言っていたので、下の子同様それを待っていた。が、2日経っても連絡はこない。そのため、感染者向けのお弁当の手配もされておらず、上の子分のお弁当分は損こいた。笑。連絡がないのでこちらからしようかとも思ったが、これまでの保健所の対応でいいことが一切なかったのでやめた。あちらがどうしてやるべきことをやっていないのに、こちらばかり気を遣って何かしなければならないのか納得がいかなかった。

この感染者に提供されるお弁当では面白いことがあった。配達員さんたちの中では『コロナ弁当』の愛称で呼ばれているらしく、誤って不在票が入っていたときに問い合わせた際、「あっ、コロナ弁当ですね!了解です」くらいにあしらわれたのだ。一人につき7日分。朝は菓子パン2個と魚肉ソーセージ一本、昼と夜は仕出し屋の質素な弁当、紙パックのお茶が3つ。体調が悪い人には食べづらいラインナップだった。うちみたいに食わず嫌いレベルの高い子供うけも悪かったけど、ないよりはありがたかった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る