第38話

「そんな、安請け合いするもんじゃ……」

「困ってる人がいたら助けてあげるのが魔法使いでしょ?おじさん。とりあえす上に行きましょ、お茶をしながら話そうよ」

 萌は少年の手を引いて上に向かった。

(俺も手伝わないと駄目なんだろうなあ)

 信也はとぼとぼと階段をのぼっていった。




扉を開けて出てきた萌と、少年を見て舞は驚いた。

舞「その子誰よ!」

萌「名前なんていうの?」

ヘレル「ヘレルだ」

萌「ヘレルだってさ」

舞「いやいや、」

 少年と少女はテーブルの席につく。

萌「何飲みたい?」

ヘレル「なんでもいいよ」

萌「舞ちゃん、ココアをホット一つとあたしはアイス!」

舞「う、うん待ってて」

 信也もあがってきてふたりのついているテーブルに座る。

信也「さて、説明をして貰おうかな」

ヘレル「そうだね、どこから話せばいいかな」

 何分かして舞がココア二つと信也の珈琲をテーブルに置いて信也に囁いた。

「どうなってるのよ」

「俺もわからないよ」

 信也は腕組みをしながらヘレルの話を聞いていた。

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