第8話翌朝の話し

美樹が目覚めた時、羽弦はタバコを吸いながらアイスコーヒーを飲んでいた。美樹は昨夜の記憶が飛んでいた。ここで何があったのか?

「先輩、おはようございます」

「お、起きたか。おはよう、リバース姫」

「リバース……?わたし、リバースしましたか?」

「うん、盛大に。昨日の記憶ないの?」

「……はい」

羽弦は残念そうに、

「そうなんだ。……コーヒー飲む?アイスコーヒーブラック」

「はい。ちょっとうがいをさせて下さい」

美樹は洗面台でうがいをして、鏡に映った顔を見た。


酷い顔


美樹はコーヒーを飲むと、頭痛がするのに気付いた。二日酔いである。

しばらくすると、美樹は羽弦にお礼を言って帰宅した。

部屋には神様がテレビを見ていた。

「こら、美樹!昨夜は上手く行っていたのに、ゲロするなんて!」

「上手くいく?」

「昨日、羽弦君に君は告白してそれを彼も受け入れ、キスする寸前にゲロ吐いたんだよ!」

「……だからか~。先輩、悲しそうな顔してたし。今夜の夜勤は羽弦さんと和田さんなんだ。仕事しにくいな~」

「私がチャンスを作ってやろう。夜勤明け、休みと続くからいいタイミングだ!」

「また、失敗しそうな気がする……」

神様は、葉巻を吸っている。マフィアみたいだ。

「よし。いいだろう、君にお守りを渡す。きっと上手くいくだろう」

神様は美樹にお守りを渡した。お守りには『安産祈願』と書いてあった。

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