第5話 異世界ファンタジーも伝奇もホラーも
『
後漢のあと、中国は長い分裂時代(
政治的には混乱時代ですが、この時代はさまざまな文学が登場した時代でもあります。
そのなかに「
「志怪」とは、「怪異をしるす」というような意味です。
ふしぎなできごとを記録した物語です。
いちおう「世のなかで語られていることを記録した」という形式で、作者のオリジナリティーがどこまで入っているかはわかりません。
だいたい「オリジナリティー」が尊重されるなどという考えかたのない時代です。
むしろ「自分で考えたのではなくて、どこかで聞いたんだよ」、「したがって、これはフィクションではなくて事実なんだ」と言ったほうが尊重されるような状況で書かれたものなのです。
文章は短くて素朴ですが、魔法とか、異世界ものとか、ホラーとかの物語で、要するにいま「ファンタジー」と呼ばれているものの源流です(もちろんこれだけが源流ではありませんが)。
その分裂時代が終わって、中国が「中央ユーラシア」部分まで含めて統一された唐の時代になると「
これも、本来は「ふしぎなことを伝える」という物語の形式で、「ほんとうにあったふしぎな話」的なものです。
そして、いま、「伝奇」も、「異世界ファンタジー」や「ホラー」とともに、「歴史・時代・伝奇」として「カクヨム」のジャンル名に入っていますね。
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