第117話 討伐

僕の【暴食】で右の肩から先を失う魔人。

さすがに痛覚はあるようだ。

右肩を押さえて痛がっている。


もちろんこのチャンスを逃す僕たちではない。

ナースのダメ押しのハンマーが、魔人の頭を直撃する。

こう見えてパワーだけなら、僕らの中でもトップクラスのナース。

魔人は大きな音を立てて、地面に倒れ込んだ。


倒れた魔人へ僕らの一斉攻撃が続く。

タケルとしのぶの剣が魔人の背中を突き刺し、うさぴょんのモーニングスターが再度魔人の頭を潰す。


ジークフリートは【物質転位】で逃げようとする魔人のスキルを無効化し、身動きの取れなくなった魔人を僕は【暴食】で平らげたのだ。


こうして僕らは、魔人を撃退した。


リザードマンの怒号のような勝利の雄たけびが、部屋全体を振動させたのだ。


魔人を平らげた途端、僕の体に力がみなぎり出す。


「【美食】のlvが10となり【暴食】に統合されました。【暴食】のLvが3からLv4となります。」

「【噛み砕く】のlvが10となり【暴食】に統合されました。【暴食】のLvが4からLv5となります。」


久しぶりに【暴食】のレベルが上がったようだ。

今まで以上に常識を超えた攻撃が可能になるだろう。

一体何が変わったのかは後ほどチェックしよう。



「あなたのレベルが上がりました。」



【ステータス】

名前:光

種族:ミミック

クラス:中級ミミック

称号:モンスターイーター、ラッキーマン、マンイーター、闇落ち、ミミックキング

Lv:35→40

HP(体力):55,000→70,000(+50,000)

MP(魔力):72,000→90,000(+30,000)

SP(スキルポイント):85,000→125,000(+40,000)

筋力:24,000→30,000(+80,000)

耐久:60,000→75,000(+40,000)

知力:70,000→82,000(+30,000)

器用:38,000→50,000(+30,000)

俊敏:20,000→28,000(+10,000)

運:10,000,000→12,000,0000


【スキル】

攻撃系

溶解Lv7、タックルLv5 、毒針Lv9、狙い打つLv8 、飛びかかるLv8、暴食Lv5、暗殺Lv1、振り回すLv8、格闘王Lv4、落とし穴Lv10、岩石投げLv4、鞭Lv10、一刀両断Lv1、呪いLv8、奪うLv9、ポイズンブレスLv5、大飯食らいLv7、


耐性

毒耐性Lv8、溶解耐性Lv4、暗闇耐性Lv6 状態異常耐性Lv6、魔法耐性Lv8


補助

物理無視Lv7、鑑定Lv9、擬態Lv9 逃げるLv8、ブラックホールLv4 、身体強化Lv9、応急処置Lv7、甘い匂いLv7、マッピングLv7、鉄壁Lv8、攻撃回避Lv5、羽ばたくLv2、隠密Lv7 吸盤Lv4、サイコキネシスLv3、結界Lv7 テレポートLv6、魔法妨害Lv2、、自動回復Lv9、飢餓lv7、威圧Lv5、能力解放Lv9、ミミック使役Lv6


魔法

暗黒魔法Lv5:【フィアー】【スタン】【ダークフォグ】【ブラックランス】、癒しの光Lv5

ネクロマンシ―Lv3:【死者召喚】【死者使役】【死者対話】


恒常スキル

視覚Lv9、聴覚Lv9、味覚Lv8、這うLv9 、相互理解Lv3、嗅覚Lv6 不死Lv2 舌Lv13、チャームLv5


限定スキル

ワイヤーLv5、バンジースティックLv6、パチンコLv5、殲滅Lv3(獣神の宝玉)光の矢Lv2(スカルワンド)、2連撃Lv3(エルフの剣)、ブーメランLv2(メタルブーメラン)、ぶっぱなすLv1(散弾銃)


ミミック固有スキル

魔眼Lv5【魅了】【千里眼】【石化】【吸収】【威圧】【傀儡】【変化】【爆破】【毒】【汚染】【凍結】【即死】【炎上】【雷撃】【暴風】【蒸発】【酸化】【光線】【反射】

重力操作Lv5 おびき寄せるLv3 


収納アイテム

ワイヤー、バンジースティック、獣神の宝玉、鉄の盾、スカルワンド、エルフの剣、メタルブーメラン、散弾銃



レベルチェックも終わり、僕はキングの元に向かった。

キングも気が抜けたのか、僕が近づくと同時に膝から崩れたのだ。



最西端の部屋に僕らはキングを運んだ。

ナースの治療のおかげで体力だけは回復したが、当面戦闘復帰は不可能だろう。


「魔人を撃退してくれて、本当に助かった。恩に着る」


ふらふらの体でキングは僕らに頭を下げた。

激しい闘いだったが、僕らも強敵を退けることが出来た。

これでリュウの企みの一つを妨害でき、僕らにとっても大きな一歩となったのだ。


「これはお前らが活用してくれ、」


キングは僕らに魔神の鍵を手渡した。


「本来は人族のメスに聞く必要があるのだが、まだ人族のメスは状況を判断できるようにはなっていない。

先の戦闘のショックがまだ抜けきっていないようなんだ。

未だ情緒が不安定で、自分のことも理解できていねぇ。

もうしばらくうちで様子を見た方が良いと思うんだが。」


「了解した。リリアのことは任せる。」

僕は魔神の鍵を受け取った。


「一旦僕らは自分らの縄張りに戻る。

何かあったら連絡をくれ、すぐに駆けつける。」


「わかった。そうさせてもらう。」


僕たちは最西端の部屋を後にし、最北西端の縄張りに向かって移動を開始した。


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