シュガーキャラクター A面

クラウドストーリー代理

第1話 いらっしゃいませ

私は春と夏の変わり目のような匂いに鼻腔がくすぐられて目を覚ましました。

「お目覚めですか?」

低く、ゆっくりとした口調が私の左後ろから語りかけてきた。

驚いてなのか、ジャーキンギなのか、私の体は大きく揺れた。反射的に振り向く。

フィラメントをオレンジに光らせた電球が私を覗き込んでいました。

「珍しいです。普通の人がくるのは」

電球頭は、カウンターに立つとさっきまで磨いていたのか、カップを手に取って覗き込んでいた。

「そうなのですか?それにしてはここは?」

ひしゃがれた声で少し問いかけた。

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