第3話 演壇3

集会を見届け家に戻る。


物憂げな気持ちで歴史の本を開いた。


私たちの祖先はずっと昔からこの地に存在していた。


それが500年前、初代魔導帝国の王ベラノスが人民をまとめ魔導帝国を築いた。


魔導の力を使い土地を開き、外敵を押しのけ、城塞を築いた。


隣国が侵攻してきてもその魔導の力で優勢に立ち、いくつもの戦いを制してきたのが魔導帝国エルダーレの歴史である。


この魔導の力は神が我々の種族に下さった偉大なる力であるという。


しかし、その有り余る力は内情を不安定にし、こと争いが起これば大事になる事も少なくなかった。


私は小さい時から疑問だった、自分たちに不必要な程の力がある事が・・。


そんな時だった。友人であるフラーが訪れたのは。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る