二十一、土蜘蛛との戦い②―ミナカタ捕らわる!そして森の中で響き渡るヒルコの“演説”!!―

(…なっ!)


 ミナカタはいきなり何者かに背後から羽交い絞めにされる。


(…くそっ、こんなところで一体何なんだ!)


 あまりに突然のことにミナカタは完全に恐慌をきたす。


(…くそっ、くそっ!)


 ミナカタは手足をバタつかせて必死に抵抗する。

 だが何しろ羽交い絞めによってがっちり上体を固定されてしまっている。

 しかも手で口も塞がれており、助けを呼ぶこともできない。


(…俺は救いようのない馬鹿だ!)


 やがて抵抗をあきらめたミナカタは自分自身の甘さを呪う。

 いかに人がいる集落が近くにあるとはいえ、何が起こるのかもわからない森の暗闇の中にのこのこと自ら出向いていくとは。

 あまりの愚かさに泣きたくなるほどである。


 “何者か”はミナカタを抱えたままどんどんと集落から離れていく。

 もはや人家の姿は影も形も見えないのであった。



「ぐわあッ!」


 ミナカタは突然羽交い絞めから解放される。

 しかしいきなり固定されていた上体を離されてしまったため、その拍子に地面にドスン、と落ちてしまう。


「…くそっ、どういうことだ…?」


 自分の置かれている状況がさっぱり理解できないミナカタは思わず愚痴る。


「…クックックックッ…」


 暗闇の中で響く不気味な笑い声に思わずミナカタはビクッ、とする。

 このくぐもったような笑い声をミナカタは以前に一度聞いたことがある。

 それはこの状況では決して聞きたくはない類の笑い声である。


「…前進勝利!」


 この言葉を聞いたときミナカタの背筋に悪寒が走る。

 間違いない。

 この言葉を発する者をミナカタは一人しか知らない。

 例の“アイツ”だ。


「…ハッハッハッ、その様子ならもうこちらの正体に気づいたことだろう」


“アイツ” はミナカタの方にゆっくりと近づいてくる。

 そして尻餅をついている形のミナカタの足もとあたりで立ち止まる。

 そこはたまたま満月の月明かりが木々の間から漏れている地点であるため、ミナカタは“アイツ”の姿かたちをはっきり確認できる。


「…やっぱりお前か…!」

「フフッ、そういうことだ」


 ミナカタの言葉にヒルコは口元を歪めながら答える。

 その姿を見てミナカタは絶望する。

 覚悟していたこととはいえ、この状況でもっとも出くわしたくない者に出会ってしまったのだ。


「…い、…いったい俺になんのようだ…?」


 ミナカタはどもりながら弱々しい口調でヒルコに尋ねる。

 辛うじて虚勢を張っているが、今すぐこの場から逃げ出したい気持ちでいっぱいである。


「…クックックッ、ミナカタよ…」


 ヒルコは子供を相手に何かを諭すような口調でミナカタに語りかけ始める。


「…このヒルコは何もお前に危害を加えるつもりはない」


 ヒルコは呆れたように肩をすくめながら話す。


「…というよりこちらがそのつもりならすでにお前の命はない!」


 そう言った瞬間、ヒルコの目がギラッと一瞬鈍い光を放つ。

 その目を見た刹那、ミナカタは金縛りにあったように身体が動かなくなる。

 そして悟る。

 ヒルコと自分との間にある圧倒的な力量差を。

 間抜けなことに今何の武器も持っていない自分が、ヒルコに対して勝つどころか逃げることすら万が一にも不可能であることを。


「…クックックッ、ミナカタよ、このたびは貴様のためにわざわざ“手土産”持参でここまで出向いてきたのだぞ」

「手土産?」


 ミナカタは怪訝けげんな表情を浮かべる。

 ミナカタにとってヒルコから受け取るべき“手土産”など身に覚えが全くない。


「…クックックッ、後ろを見てみろ」


 そう言うと、ヒルコは首で後ろを振り向くよううながすしぐさをする。

 ミナカタが言われた通りに後ろを振り向いてみると―。


「あっ!」


 驚きのあまりミナカタは大声を上げる。

 そこには二体の鬼が直立不動のまま立っている。

 

「…ああっ…」


 ミナカタは思わず情けない声を上げる。

 いかに動揺していたとはいえ、今の今までヒルコ以外に鬼が二体もいたことに全く気づかなかった。

 だがそれは冷静に考えてみれば当たり前のことだ。

 ミナカタより背が低いヒルコが自分を羽交い絞めにして持ち上げることなどできるはずがないからだ。

 最低でも一体はヒルコにお供の鬼がいることにすぐに気づくべきなのだ。


(…つくづく俺ってヤツは…)


 この程度のことにも気づけない自分の馬鹿さ加減に死にたくなる。


「…クックックッ、そっちの者の右の手のひらの上に乗っている物をよく見てみんか…」


 ヒルコはミナカタの右後ろの鬼を指差しながら言う。

 ミナカタの反応がいちいち鈍いことにもはや呆れ気味である。


「…えっ…」


 ミナカタは慌ててヒルコの指差す先を見てみる。


「…ああっ、スクナ!」


 鬼が右の手のひらをミナカタの目の前に差し出すように示したこともあり、ミナカタはスクナビコナの存在に気づく。

 スクナビコナは完全に気を失っているようで、動く気配が全くない。


「…なんでこんな所に…!」


 スクナビコナはサルタヒコと共にヤマトに潜入しているはずである。

 それがこういう形で再会するということは―


「…そういうことだ」

「そういうことって…?」


 想定外の状況に完全に気が動転しているミナカタを無視するように、ヒルコは話を続ける。


「こやつはヤマトの中をうろちょろしていたものでな。まあ無視したところで大して害にもならんかもしれんがなあ。ただ無断でうろつかれるというのも気分のいいことではない。それゆえこうして捕まえさせてもらったというわけだ」


 ヒルコはスクナビコナには大して興味はない、とでも言いたげに実にそっけない調子で話す。


「スクナをどうするつもりだ!」

「それは貴様の態度しだいだな」

「えっ?」


 ヒルコの予想外の言葉にミナカタは思わず口ごもる。


「ミナカタよ。貴様は我らのことをにっくき敵とでも思っているのかもしれないが…」


 ヒルコはミナカタの目をじっと見ながら話をする。

 その自分を制そうとするような目を見ていると、ミナカタは何も言葉を発することができなくなってしまう。


「我々は十分に仲良くやっていけると思うのだ」

「…そ、そんなわけはないだろう…」


 ミナカタは極度の緊張状態の中で何とか言葉を発する。


「…いやいやそんなことはないぞ」


 ヒルコはそう言うと、再びクックックッ、とくぐもった笑い声を上げる。


「このヒルコはな、貴様のことを非常に高く評価しているのだぞ」

「なっ…」


 ヒルコの言葉にミナカタは返答に窮する。

 それはこの状況ではあまりにも場違いに感じられる言葉である。


「貴様のことはニギハヤヒから色々聞いたぞ。あやつは貴様のことがずいぶんと気に入っていたようだからな」

「ニギハヤヒから?」


 ミナカタはなるほど、と思う。

 確かにニギハヤヒとは高天原にいる間に色々な話をした。

 ニギハヤヒがヒルコに自分のことを話すのは大いにありえることである。


「…聞けば貴様は高天原では未熟者扱いだったとか」

「オイッ、お前のさっきの言葉は嘘だったのかよ!」


 ミナカタは思わずいらだって声を荒げる。

 高く評価している、と未熟者。

 確かにこれはずいぶん矛盾しているように聞こえる。


 だがヒルコはミナカタの言葉をさして気にしている風もなく、例のクックックッ、という笑いを挟んだあと、さらに話を続ける。


「…いやいやこのヒルコはまさに貴様の“未熟者”であるという点を高く評価しているのだよ」

「何い…?」


 ミナカタはまたもヒルコの言葉に意表を突かれる。


「…はっきり言ってお前の言っていることは意味がわからないぞ…」


 ミナカタはそうつぶやくと顔をしかめる。


「…わからないか?ならば説明してやろう…」


 ヒルコは相変わらずのクックックッ、の笑いのあと、説明を始める。


「“未熟者”とはいまだ完成していない者ということでもある。つまりはまだ新しい考えを受け入れる余地があるということだ」

「だからなんだって言うんだッ!」


 結論を急かそうとするミナカタをヒルコはニヤニヤと笑いを浮かべながら制す。


「クックックッ、まあ聞け。貴様以外の高天原のやつらはすでに“完成”されている。そう言えば聞こえがいいが要は“頭が固くて物わかりの悪いやつら”ということだ」


 そう言うと、ヒルコは舌打ちする。

 そこには高天原の者たちに対するいら立ちが感じられる。


「スサノオがその典型だ!確かにあやつは頭がいいのかもしれない!だがそんな頭の良さなど完全に無意味だッ!」


 ヒルコは突然語気を強めてまくし立てる。


「何しろあやつは“前進勝利”を理解できないからなッ!スサノオだけではないッ!高天原のやつらは皆似たようなものよッ!“前進勝利”を解せない者などどれほど頭が良かろうが、どれほど力が強かろうが意味がないッ!完全な才能の無駄使いだッ!」


 ヒルコは興奮の度合いをどんどん強め、激しい口調で畳み掛けるように喋る。

 そのあまりの勢いにミナカタはすっかり圧倒されてしまう。


「…その点貴様は違う…」


 ヒルコは突然静かな調子になって言う。

 その様子からはすっかり落ち着きを取り戻しているように見える。


「…クックックッ…」

(…なっ!)


 ヒルコは唐突に笑い出したかと思うと、ミナカタの顔のすぐそばにまで自分の顔を突き出してくる。

 その顔を間近で見て、ミナカタは思わずギョッとする。

 その皮膚は黒くただれたようで、目はギョロっと飛び出たような状態でついており、それにただの穴のようについている鼻の穴が顔の中央に二つついている。

 また口もあるのだが、唇がないのでヒルコが口を開かない限りは一見どこに口があるのかわからないほどである。


「…このヒルコの顔がそんなに怖いか?」

「…あ、…い、…いや…」


 はっきり言って怖い、恐ろしい。

 ミナカタは心の底からそう思う。

 だがそれを声に出して言うことができない。

 それを言ってしまえば何をされるかわかったものではない。

 ミナカタにそう思わせるほど、ヒルコの目は至近距離でミナカタの目をギラギラと妖しく光りながら見つめている。


「…ククッ、実はこのヒルコ、その気になれば他の姿に変化することもできるのだ。だがあえて今この醜い姿のままでいる。なぜだかわかるか?」


 そう言うや否や、いきなりヒルコは右手ミナカタの顎の辺りをグイッ、とつかんでくる。

 ミナカタは反射的にグワッ、と声を上げる。

 もうすでにヒルコから目線をそらすことはできなくなっていたのだが、これで完全にミナカタの視線はヒルコの目のほうへと固定される。


「…わ、…わからな…」

「そうだろうな、まあいきなり聞かれてもわからないのも無理はない」


 ヒルコはミナカタの答えを最後まで聞くことなく口を挟む。


「恐怖だッ!貴様を含む全ての者に決して忘れることのない恐怖を植えつけるためだッ!この顔を一度でも見れば忘却はありえぬからなッ!」


 ヒルコは再び熱に浮かされたように激しくまくし立てる。


(…しかし何なんだコイツは…?)


 ヒルコは突然興奮して早口になったり、そうかと思えばゆっくりと冷静な口調で話したりと、まるでとらえどころがない。

 おかげでミナカタはヒルコの本心がどこにあるのか、ということがまるで読めない。


「…ククク、…おっと、話があらぬ方向にそれてしまったかな?本筋に戻すとしようか」


 ヒルコはまた冷静な口調に戻って話す。

 しかしミナカタの下顎をつかんでいる手は相変わらず離そうとしない。


「…確かに貴様は今でこそ“未熟者”かもしれんがすばらしい資質を秘めている。このヒルコにはわかるのだ」


 ヒルコは穏やかな口調で話す。

 だがミナカタに視線を合わせたままの目は相変わらずギラギラと輝いている。


「貴様が望むならニギハヤヒの代わりにヤマトの王にしてやってもいいとさえ思っているのだぞ」

「なっ、ニギハヤヒ!」


 ニギハヤヒの名を聞いてミナカタは血相を変える。


「…まさか、あいつを!」


 ミナカタは勇気を振り絞ってヒルコの目をまっすぐににらみ返す。


「…フッハッハッハッ、安心しろ、ニギハヤヒはまだ生きているぞ!」


 この言葉を聞いてミナカタは内心胸をなで下ろす。

 だがヒルコの次の言葉で、その安心もつかの間のものに過ぎないことをミナカタは思い知らされる。


「…もっとも今のあやつに行動の自由は一切与えられていないがな」

「なっ…?」


 ヒルコの言葉にミナカタは思わず絶句する。


「じゃあ今ニギハヤヒは一体?」

「ある場所に閉じ込めてある。あそこで眠っている“あやつ”はそこに忍び込んできおったのだ。そしてまんまと捕らえられてこのザマというわけだ」


 そう言いながら、ヒルコは鬼の手のひらの上で相変わらず気を失っているスクナビコナに視線を移す。


「…それにしてもニギハヤヒは救いようもないほどのバカだな!もうちょっとまとまなヤツかと思ったがとんだ見込み違いだッ!あやつは高天原に生まれたという以外何の能もないゴミだッ、カスだッ!」

「…何もそこまで…」

「いやいや、すべて事実なのでなあ」


 さすがにニギハヤヒのことが不憫になったミナカタの言葉をヒルコは一蹴する。


「この世には二種類の“モノ”がある。“前進勝利”に役に立つモノとそうでないモノだ。役に立たないモノの代表がスクナビコナでありニギハヤヒだ。もっともこやつらは今の段階では役に立っているといえるかな」

「…それはどういう意味だ?」


 怪訝けげんに思って尋ねるミナカタにヒルコが答える。


「貴様がこやつらのことをずいぶんと大事に思っているようなのでな。要は“利用価値”があるというわけだ。このヒルコは貴様さえ我らと共に行動するつもりなら、二人の命を助けてやろうと思っているのだがなあ!」

「なっ!」


 ミナカタはヒルコの答えに怒り心頭に達する。

 ヒルコはスクナビコナとニギハヤヒの命のことなどなんとも思ってはいない。

 ただ単に自分を仲間に引き入れたいために二人を利用したいだけなのだ。


「…グググググッ!」


 ミナカタは言葉にならないうめき声を発する。

 確かに目的のために命を利用するヒルコに対してははらわたが煮えくり返る思いだ。

 だがそれを理由にヒルコの誘いを簡単に断ってよいのだろうか?

 それではスクナビコナとニギハヤヒの命を危険にさらしてしまうことになりはしないか?

 そんなことをグルグルと考えているとミナカタは容易に決断などできない。

 どうにもいい考えが浮かばない。


「…クックックック…」

「…なっ!」


 ミナカタが逡巡しゅんじゅんしていると再びヒルコが笑い出す。


「…ハーッハッハッハッ!」

「何がおかしいッ!」


 ヒルコは右手でミナカタを押さえつけながらも、腹をよじらんばかりに笑う。

 その姿にミナカタは先ほど感じた以上の怒りを覚える。

 この笑いはただ単に自分をバカにしているというだけではない。

 スクナビコナやニギハヤヒの命を冒涜ぼうとくしているようにミナカタには感じられるのである。


「…クックックッ、…いやいやこれが笑わずにいれようか?」


 ヒルコはようやく少し落ち着きを取り戻す。


「どういう意味だッ!」


 ミナカタは怒気をはらんだ口調で言う。


「一体いつまでウジウジと悩んでいるつもりだッ!」

「なッ!」


 ミナカタはヒルコから一喝するように放たれた言葉に完全に意表を突かれる。


「貴様はいつもそうだッ!友達の命が大事だ。家族が大事だ。高天原を裏切ることはできない。そんなことばかり考えて自分のやりたいことは何一つできないッ!」

(……)


 絶句するミナカタにヒルコはさらに畳みかける。


「そんな悩みは無駄無駄無駄ッ!全くの無駄なのだッ!」


 呆然としているミナカタをよそにヒルコはまくし立てる。


「重要なのは単純明快であることだッ!そして“前進勝利”に下らん悩みは不要だッ!やりたいと思ったことは即実行ッ!“前進勝利”の名においてすべては許されているのだッ!“前進勝利”においては自由、それも完全なる自由が手に入るのだッ!」


 なおもヒルコの一方的な“演説”は止まらない。


「今のままでは貴様は永遠に負け犬だぞッ!今後も高天原のやつらやスサノオにいいように使われるだけだッ!」


 もはやミナカタはヒルコの言葉に口を挟むことすらできない。


「ニギハヤヒも捨てよッ!スクナビコナも捨てよッ!高天原もアマテラスもスサノオも家族もみんなまとめて捨ててしまえッ!皆“前進勝利”には不要不要不要ッ!」


 ここまで言ったあと、ついにヒルコは“決め台詞ぜりふ”を吐く。


「ただひたすらに“前進勝利”を叫び続けるのだッ!“前進勝利”に全てを賭けよッ!」


 ミナカタはヒルコの“演説”の圧倒的な勢いに完全にのみ込まれる。


「…ぜんしん、…しょうり…?」


 ミナカタは“前進勝利”という言葉を夢の中で聞いたような気さえする。


「…俺って結局、…何がやりたいんだろうな…?」


 ヒルコの一連の“演説”を聞いた今、ミナカタの中で今まで信じてきた価値観が崩壊した。

 何が正しく何が間違っているのか?

 そんなことすら今のミナカタにはわからなくなってしまった。


 そのときである。


「なッ!」

「えッ!」


 ミナカタとヒルコは同時に驚きの声を上げる。

 突然ミナカタの首にかけてある勾玉がまばゆい光を放ち始めたのである。

 ヒルコは声を上げると同時に、ミナカタの顔をつかんでいた手を離してしまう。

 そのためミナカタの上体はがっくりと前に崩れ落ちる。


「…クッ、なんだこれは?」


 ヒルコは光を嫌がっているのか、少しずつ後ずさってミナカタから距離をとる。

 そのときである。


「そこまでだッ!」


 何者かの叫び声が暗い森の中で響き渡るのだった。

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