仕事上がりの占い師のお兄さんが、なぜか子犬みたいな大学生の青年の家に招かれて、お酒を飲むことになってしまうお話。
大変に性的なボーイズラブでございました。最高。
まさに「性描写有り」の表示に恥じぬ素敵な内容。といっても、行為自体の描写はそこまで生々しくなく、シチュエーションや対話や雰囲気でこちらを魅了してくれるところが大好き。
なにがいいってやっぱり物語の丁寧さ。
ふたりの出会いに始まり、それが宅飲みみたいになっちゃう流れを経て、さらに肝心の行為に加えて事後までも。
流れのひとつひとつを積み重ねる、その組み立てようなものがとても自然で、気づけばお話に引き込まれていました。
これだけの内容をやってて約6,500文字のコンパクトさというのもすごい。
サクッと読めちゃう分量ながら、しっとりと匂い立つような色香を味わわせてくれる作品でした。