作りたての炒飯と恋はよく似ている。どちらも〝熱い〟からだ──。

テンポの良い語り口調で紡がれるのは、何の前触れもなく湧き上がった突拍子も無い恋心。

主人公の抱いた感情は誰しもが一度は経験のある純愛そのもので、お互いに望んでいない別れを描くシーンはまさに号泣必至。

個人的に一番熱かったのは、ラーメン屋で隣に座るお節介なおじさんが彼女に手を出した所です。荒事なんて得意ではないだろう主人公が最愛の人を守ろうとおじさんに立ち向かう姿は、窮地に追い込まれた姫を助けようと駆けつけた白馬の王子様を彷彿とさせました。

これを読めばきっと、大切なことを思い出せるでしょう。恋をすることの大切さ。食べるものがあるということの大切さ。〝食〟とは〝命〟を頂くということ。大人になるにつれて忘れてしまう大切なこと、思い出しませんか?

作者様
大変、愉快な作品をありがとうございます!

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