第9話面接
あれは、僕が精神障がい者に成り立ての頃だ。
半年前に、腰椎すべり症で手術して、腰から胸にかけてコルセットをしていた時期。
どうしても、働きたくて福祉作業所の面接に行った。
仕事内容は、PCを使った入力作業。
出来る仕事でホッとした。
いざ、面接に入る。
履歴書を一目見ただけで、面接官はこう言った。
「あなたは、何しにきたの?精神も身体も悪いのに、うちの作業所になんの利益があると思っているの?残念ですが、あなたをここで使う気持ちはありません」
僕は帰り道、肩を落としたがいつか、この施設に筆誅を喰らわせてやりたい!と思ったもんだった。
一般に行く、訓練の為の作業所でも僕は通用しないのかと思うと、悔しくて悔しくて夜眠れなかった。
今、現在、福祉作業所は生産性のない障がい者は雇わないそうだ。
もし、それが本当なら福祉施設は国からの助成金狙いの場に過ぎない。
だって、ラーメン屋が福祉作業所を経営している。
あの面接官のババア、絶対に許さん!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます