第7話責任転嫁
入社7年で心身が疲弊し、精神を病んだ。
当時の病名は「うつ病」。
長期に渡る、過重労働が原因であった。
3ヶ月休んで会社に出勤したが誰一人僕に声を掛けてくれない。
僕は書類整理など、第一線ではなく裏方として仕事をした。
会社では、僕は酒の飲み過ぎでうつ病になったと、ウワサを流されていた。
だから、同僚の結婚式に僕だけ呼ばれなかった。
僕は誰もいない資料室の机でタバコを吸いながら、ある覚悟をした。
退職
うつ病は日に日に酷くなり、まだ精神安定剤に慣れていないので、日中は睡魔との戦いだった。
退職日
関係部署に挨拶回りして、がっかり長にもお世話になりました。と、頭を下げると、
「お世話になっただと?お前、散々職場に迷惑かけ、、、」
もう、上司ではないので話しの途中で背を向けて、デスクを蹴飛ばしてからオフィスを出た。
帰りに、居酒屋で1本だけ瓶ビールを飲んだ。
楽しているヤツが上になり、僕は病気になるまで使われて、最後は酒の飲み過ぎで退職したと言われ悲しくなったが、ま、これも運命だろう。
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