第6話会社のイジメ

僕は今、名古屋に22年住んでいるが鹿児島イントネーションが抜けない。

あの頃は、名古屋5年目だったのでバリバリの鹿児島訛りで話していた。標準語もしゃべれるが、そっちが気になり仕事にならない。

名古屋だって、大いなる田舎のクセに都会人ぶって僕を田舎もんとバカにした。

仕事で社用車を運転していると、アクセルをもっと踏めと言う。

ここは、田舎道じゃないんだぞ!と。

だから、お前は嫌われるんだ!と、ヘルメットで殴られることもしばしばあった。

中には、早く辞めろとまで言うヤツもいた。

僕は我満した。石の上にも三年だ。

それから、仲間が出来てイジメはなくなったが、仕事内容のイジメは辞めるまで続いた。

48時間労働は日常茶飯事。

最高67時間ぶっ続けで働かされた。

人の痛みを知らない人間と接していると、だんだん人間不信に陥る。

だが、鹿児島訛りは役にたった。本名は覚え辛い名字なので、協力会社や依頼の電話では、あの九州訛りの方をお願いしますと言ってくる。

会社で地位を確立するまで、イジメられたが入社5年で上司に意見するくらいの身分になった。

バ課長は、手の平を返した様に優しくなり。がっかり長(係長)は、何も言わなくなった。

だが、仕事のし過ぎで精神を病んだ。

ほんとの苦しみと暴言はこれから始まるのだ……。

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