第5話またも飲み屋で

僕は仕事が終われば、週3程度飲みに行っていた。僕が声掛けたり、掛けられたり。僕は飲めば面白くなる男なので、重宝された。

僕らが飲みに行き翌日楽しい飲み会の話をするもんだから、がっかり長(係長)が羨ましがっていた。

ある日帰りの電車が一緒になった、がっかり長を僕は飲みに誘った。

がっかり長は嬉しそうである。

ネギマグロ、略してねぎまを出す居酒屋に連れていった。焼き鳥のねぎまはネギマグロが正しいのだ。

がっかり長と乾杯して生ビールを飲むと、がっかり長は携帯電話をいじり、話し出した。

仕事の事だろう。

だが、違った。マンガの話やテレビの話しをしている。

僕は1時間半、電話が終わるまで我慢していた。

僕は頭に血が上り、金を払ったら黙って一人で梯子した。

そして、がっかり長は翌朝みんなに僕と飲みに行った事を話していた。

「あいつと飲んでも面白くない」

世の中には、こんなに腐った人間がいるもんだと思った。

僕は真相を話し、同僚や先輩は絶対がっかり長を飲みに誘わないと言い、がっかり長は孤立無援となった。

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