江戸・京都・つれづれ ～前世と共に～

009_新選組のドラマの最中で「ちがーーう！」と叫ぶ！

宗ちゃんです。サクラ堂です。

最近、新選組のドラマとか本とかめっきり読まなくなってたので

久しぶりに録画していたドラマを見ようとしたら…

試衛館に宗ちゃんのお姉さんがよく来てるって言ってるよ。

ないっ！絶対ないっ！近藤さん(勇)と軽口たたくことも絶対ないっ！

ご飯の用意？賄いもお姉さんがしてるよ。

冗談じゃない！試衛館の賄いは俺だよ！俺！

それに、あの人の料理は食えたもんじゃない。

食べたことあるの？

小さい頃に何度かね…。不味くて死ぬぞ。

姉弟仲良しの設定多いよね。

ないから。姉は沖田の家禄だけ狙ってたの。俺は沖田の家から離れたかったの。

いや、逃げたかった…かな。

武士になりたくなかった？

なりたくないんじゃなくて、身分なんて捨てたかった。

でもさ、京に行って新選組になって…自分が武士だってことを自覚させられるんだ。

ドラマでよくあるのが「沖田さん危ない！」って女の人が庇って身代わりになって死ぬパターンね。

あれか(怒) なんで俺が庇われなきゃならねんだよな。絶対ないっ！

そんなに腕に自信があると？

当たり前だろ。

実際に京でもそんなことは一度もなかった。反対に隊士庇って怪我しそうになったことがあって

そのことで近藤さんとはケンカになってだな…(怒)

宗ちゃん？宗ちゃん？？もしもし？戻ってこーーい！

あ、あぁつい思い出して腹がたった！

あとね現世だから良く分かってないと思うんだけど…。最近池田屋の内部でのシミュレーションとか出てるけどさ、あの分析ってあってる？

ないね。動きが違うし。建物の中に家具やら段差もあるし、戦ってる最中のアクシデントとかね。

数字で簡単に分析できるものじゃないと思うよ。実際の動きと全然違うし。

他にはさ、剣で戦ってるのに殴る蹴る？みたいなのが理心流って言われてるけど、そんな姿見たことないんだけど…。

それね、江戸の試衛館ではしない。日野ではしてたかもしれない。江戸と日野は少し違うんだ。

試衛館の免許皆伝の奥義を体得してるのは、近藤さんと俺だけ。歳さんは知らない。だからさ、今も理心流残ってるけど微妙に型が違うよ。

あとね半歩か一歩踏み込みが浅い。かなり腰を落としてないとあの木刀は振れない。

理心流の模擬演技みた時いつも言ってるよね。

気になって仕方ないさ。あとね新選組の訓練で夜中にいきなり演習するのはキツイみたいなこというけど、理心流の奥義にはそれに近いものがあるんだよね。ま、詳しい話は剣が話題の時にするけど、京にいる時は、それくらい対応できなきゃ死ぬよ。

京って大変だったんだね。でも夜中の真っ暗な時ってどう対戦したらいいの？

目でみるんじゃなくて気配とか空気の動きを感じるんだよ。

気の流れとか、オーラみたいなもの？

まぁ分かりやすくいうとそうかな。

話題変えるけど、試衛館って貧乏道場？

いや、そんなことないと思うよ。出稽古でお金や野菜も貰うしね。周斎先生は個人的に困らない程度に持っていらしたよ。その金を狙って…

あーーもう！

どしたの いきなり？

いやさ、伊庭が周斎先生にお金を貰ってたって話が残ってるのが腹立たしいの！

実際に金をせびってたのは歳さん。それも花街に遊びに行くお金を貰ってた。

伊庭は周斎先生に頼まれた和菓子を買ってきた代金とか、買いに行くためのお金を預かってただけなの。それは旗本御家人の伊庭家への名誉棄損だよ。

それって名誉棄損になること？

その辺りが現代と幕末の時代の感覚の違い。感覚というより常識かな。試衛館は金に困ってるほどじゃないけど、伊庭の家と比べものにならないほど収入の差がある。ましてお旗本の息子が勝手に他所に借金なんて聞こえの悪いことしないし、させない。簡単にお金の貸し借りはしないよ。

昔はそういう体面って大事だもんね。

そそ、大事！

ついでに伊庭の話だけど、三日と開けず試衛館に来てたのは間違いないけど、歳さんは滅多に試衛館には来てない。歳さんに会いに試衛館に来るなんざ大きな誤解だ！伊庭と面識がなかったわけじゃないけどさぁ…。

伊庭が来る目当ては俺なのに…。歳さんとは蝦夷で会ってるから、そう思いたいんだろうけど、ずるいよ～

伝わってるようで伝わってないね。

そうだね。ん…ん… 何か言い忘れたことがありそうなんだけど…

ど？どうする？

まぁいいや。思い出したら今度またってことで。

またってことで。

では、サクラ堂と今日は耳を引っ張られない宗ちゃんでした～(笑)