江戸・京都・つれづれ ～前世と共に～

005_甘いものは好きじゃないんだ！信じてくれ～

はい、今日もこの時間がやってきました。

う…？　宗ちゃんどこいった？

そーーーちゃーーん！　そーじろーーー！そーーーじっ！

早く出てこなきゃ内緒にしてたあのこと伊庭さんに言いつけるぞー！

なにっ！なんだと！

あーー、いたいた。

内緒にしてたことってなんだよ！何言うつもりだよ！

えっ？何もないよ？

なんだよ。嘘かよ？

そだよ、嘘。それとも何か言われてまずいことでも？

い、、いやゃぁぁ…

ない？本当にないんだね？

な、、ないっ！

へーー。じゃそういうことにしといてあげるよ。

じゃ改めて開始です。

宗ちゃんです。サクラ堂です。

で、今日は宗ちゃんが甘いもの好きだったって噂から。

それだよ、それっ！いつの間にか甘党になってるんだよなぁ。

甘いもの苦手だよね。辛党の酒好きだし。

そうそう。

酒ばっかり飲んで、飲んだくれて頭いかれたんだよね。

それは違う。頭がいかれそうだから酒飲んで飲んで飲んだくれてただけだ！

ねぇそれって威張れること？

あ…

ぷぷぷ～。でさ、甘いものが好きって思われた原因って何？

あー、京にいる時に八木の奥さんに甘味処の話を聞いて、買いに行ってたりしたからかなぁ。

好きじゃないのに何で甘いもの情報集めてたの？

えっ？そんなの決まってるじゃん！伊庭に送る甘いお菓子とか、伊庭が京に来た時に好きそうなお菓子のお店を案内するために…。

甘いもの買って食べるの？嫌いなのに？

嫌いだけど美味いかどうかは食べてみなきゃ分からないでしょ。

俺のプライドとして不味いものなんか送れないね！

プライドかけて送るもの？

それこそ愛だよ！愛！！

でもさぁ嫌いなんでしょ？

だから、大量の茶とか水用意して食べてたよ。残りは八木の人達にあげてたし。

だから余計に甘いもの好きってことになるよね。

でも全く食べないわけじゃないんだ。水まんじゅうとか三色団子は好き。

水まんじゅうが好きってことがバレて伊庭さんに怒られたことあったよね。

あれなぁ～。たまたまそのお店が吉原の門前にあったのがヤバかった。

吉原だもんねぇ。浮気…　あれ？

何？

伊庭さんも友人や同胞との付き合いで吉原行ってたのに、、、それは浮気じゃないの？

吉原は金で情を処理するところだからさ、本気じゃないから浮気と思ってないけど…

けど、伊庭さん目線では宗ちゃんが吉原に行くってことは浮気なんだよね。

そう、浮気になるんだ。

宗ちゃんだけ？あぁそれまでの素行が良くないから信用ないんだ！あははは～

可哀相な俺…

抗議しないの？

抗議するだと？抗議したら一晩中 説教だぞ。怖いんだぞ！

説教されるんだ。新選組の青鬼沖田でも怖いもんあるんだ。ぷぷぷ～

頭あがんねぇんだから仕方ないだろ！

惚れた弱みってやつね。

…

結局は沖田総司は甘いものが好きって噂は違うんだよね。

そうそう、違う。辛いものとか酒がいいな。

ねぇ最初に戻るけど、伊庭さんにバレたら困ることありそうだったけど

ここだけの話で白状してみ！

そ、、そんなのない、、、

その慌てぶりが怪しいんだけどな。

いや、本当にな、、、何も、、何もないっ！

へー宗さん。本当に何もないって　おいらの前で言える？

おいっ！サクラ堂。伊庭の口癖マネしてんじゃねぇよ。

う？

宗さん。いいからこっち来て！ここに正座して！

だから、伊庭のマネするなっ、、て、、、、

うっわっ！伊庭！こんなところで何してるんだよ。

何って宗さん呼びに来ただけでしょ。

あ、、あ、、そうか。

もう宗さん。絶対怪しいから。白状するまでこっちで正座ね。

えっ、、、うわぁぁぁぁ

伊庭さんに耳を引っ張られて 宗ちゃん退場。

今日も仲良しで良かったね、宗ちゃん。ぷぷぷ～