揶揄

「一緒に食べない?」

「いや、俺は気分が悪いし、眼鏡が壊されてよく見えないから

今すぐに帰りたいんだが」

「見えないってこと?あー、じゃあ

私があーんしてあげてもいいけど?」

「いや、そんなことはしなくていい。

くそっ。この眼鏡高かったのに」

間近で見ると歪んでしまっていた。

「眼鏡なしだから、陰キャ眼鏡君から陰キャ君に

あだ名を変えてあげるね?」

「いや、俺にはちゃんとした名前がある。

結局、俺だけ自己紹介させてもらえなかったけど」


「て、あの、橘さん、なんで俺のすぐそばに来てんの?

近くない?てか近過ぎない??」

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