個室

残された俺。

よもやこのくそビッチと二人きり。

「ねえ、陰キャ君。だいじょうぶー?」

俺に近づき声をかけてきた。

「ほっといてくれよ。もう俺は帰るんだ」

「あ、帰れないよ。だってほらここにまだご飯こんなに

残ってるし?」

「いや、それもうみんなが食べ散らかした後だし」

「このサラダはまだ手つかず。こっちのから揚げだって

おいしいよ?」


意外だった。

ギャルなのに、割かし食べ物を大事にするやつだった。

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