残飯

「おまえ、残飯処理係な」

「え」

「え、じゃねえよ。普段、ろくなもの食ってないんだろ。

そんな細身なんだから。

とりあえず俺たちはペアが決まったから

これで帰る。おまえはーヒナタちゃんにかわいがってもらえよ」

「いや、俺もこの辺で帰る」

席を立とうとした時だ。

藤島のやつが、させるかよと言わんばかりに俺のこと突き飛ばした。


ガシャーン!

俺はテーブルの角に眼鏡をぶつけ、大変なことになった。

「ちょっと、藤島君、やりすぎ。

さすがにかわいそうだよww」

「あ、ごめーん。手がすべったあ」

藤島の横にいた女が同情の余地を示したが所詮、笑い声も

聞こえたから気分悪い。


「あばよ、陰キャ眼鏡。

俺らは俺らで楽しくやる。お前はせいぜいこの個室で

ヒナタちゃんにからかわれていろ」

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