第25話 再会①
世界大会翌日
羽柴のお迎えの人が立っている。
「まもなくアポイントのお時間です。ご用意が出来ましたらご案内いたします。」
昨日優勝した者へ賞金が渡されると、題目一つ目に隠されていた副賞については明日話をしよう。ということになった
俺は一応正装をした。着替えてバスルームから出ると悠がまだ部屋着のままだ。
「悠?」
「あー涼か」
「涼かじゃねーだろ!着替えろよ」
「俺はいいよ。お前だけ行ってこいよ」
……悠は窓ガラスに近よりワインを片手に外を見ながら黙ってしまった。
「どうしたんだよ」
ゆっくり振り向くと
「ん‥‥‥いつか話すから。もう少しだけ待ってくれないか」
「……悠……」
「ごめん」
「わーったよ。俺はお前と初めてあった時に決めたんだ。お前が何者でもかんけーねーって」
「お化けでも?」
くすくす笑う悠の腹に冗談のグーパンをお見舞いしてやった。
「お前の歓迎会の時覚えてんか?レモングラスのハーブティを淹れてくれたことあったろ。初めて飲んだそいつは、俺が作ったレモンとクルミのパスタにすごく合って、人の作ったもんに初めて、心底感動したんだ。あの時テーブルにお前が飾っていた花何か覚えてるか?緑の奴」
「ライムグリーンって色だよ。覚えているに決まっている」
「花言葉、調べたんだ!」
俺は耳を疑った。
「お前が?」
「お前と会うまで俺は自分の力だけしか信じていなかった。運命を切り開く!お前がともに切り開く大切さを教えてくれたんだ。悠」
俺こそお前に助けられている‥‥‥
「俺はお前の仲間だよ。おめーが話したくなるまで待っててやんよ」
「ああ」
俺は一人で羽柴のおっさんに会いに行った。
セフレのつもりでいたくせに ・ イケメンシェフ✖️御曹司✖️断崖のクールガイ @ciesca
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