第13話羽柴戦序章 オランダ編 アードルフ

     ♢


オランダ人シェフAdolfアードルフ


RestaurantレストランDas Rheingラインの黄金】にて




「アードルフ決めたの?」

「勿論決めたよ。ジーニャ」

「何にするの?」

「エンドウ豆を時間をかけて乾燥したからね。オランダといえばエルテンスープだよ」

「ただのエルテンじゃ勝てないわよ」

 ジーニャは言った。

「勿論さ、ソーセージにフレッシュのハーブを入れて、豚肉の塊には日本で流行っていた塩こうじを擦り付けて試すところだよ」

「ハーブはオーガニックガーデンの一級品を使いましょう」

 ローリエもオーガニックガーデンのにしたら、私は飲み物をハーブティーにするわ

「野菜もオーガニックガーデンにあったよな」

「あるわよ。とっても高いけど」

ジーニャは笑いながらスープにかける値段じゃないわねと言った。

「あつそうそう各国一人?なわけ?代表」


「代表?すごいこと言うね」

 俺はジーニャの無知に笑うしか無かった。

「一人なら俺は出れないよ‥ムッシュヴィンセントがいるからね」

 胸が熱くなった。

「彼は別格さ」




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