第3話 少年A

世間を騒がせる事件が起きた。


残忍極まりない命への冒涜。

それを中学2年の少年が起こしたのだ。


彼の家庭環境が暴露されたが、凡人にはわからなかっただろう。

彼にはもともと、命や周囲への共感性が欠如していた。

それは、家庭環境というより、脳の機能の問題だと思える。


知能指数は高いから彼の困難さは見逃された。

よくよく観察すれば奇妙な思考法、行動はわかったはず。


彼に憧れて、人を殺してみたかったと言う若者が続々と現れた。


人を殺したいなら戦争地域に行けばいい。

いくらでも人を殺せる。

しかも、沢山殺せば英雄である。


だか、お前も殺される。

躊躇なく。

拷問されて泣き叫ぶか?


こういうバカ者達は刑務所になんぞ入れる必要無し。

目隠しして、紛争地域にパラシュートつけて

落とせばいい。


さあ、楽しい時間の始まりだ。


生き残れるかな?

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