9話 ラドロヴォール・ゴールド
◆◆◆
魔王に話した盗みで復讐云々の話は、半分嘘で半分真実と言った所だろうか。
奴には盗みの標的が変わるかもしれねぇ感じで伝えたが、それが真っ赤な嘘。“前回”の恨みやら辛酸やらに関する意趣返しの意味合いが大きい。
正直、“今回”の魔王の一番大切なモノが何かなんて知った事か。
俺様の盗みの標的は初めから1つだけ。契約魔術を結ばなかったのも、別の標的を盗む事態に陥らないためだ。
金銀財宝、美食、豪邸。
どんな価値ある品より尊いモノを、ラドロヴォール・ゴールドは知っている。
魔王に力を貸しているのも、それを魔王から盗み出すため。
そう、全ては。
魔王の妹、聖女メレリア・ククロークを奪うためだ。
◆◆◆
俺様は今でこそ「義賊」なんて名乗っちゃいるが、元は生粋の悪党だ。
人様の大切なモノを奪って生きる、どうしようもねぇクズ。ただの盗人だった。
なぜ盗人なんてモノになったのか。そんなのは決まっている。それが一番生きやすい道だったからに他ならねぇ。
別に珍しい話でもねぇさ。親父がどうしようもねぇクズで、違法なクスリに傾倒して暴力三昧。母はそんなクソ親父を見限って姿をくらませた。
クソ親父は終いに3人を殺めて投獄、処刑。殺したのはヤクの売人2人と全く無関係の通りすがり1人。
結果、俺様は路頭に迷った。当然だ。クソ親父はクスリに有り金全部注ぎ込んでやがったし、殺人鬼の子を引き取ろうとする親戚は居なかった。
それで生きていくために盗人になった。それだけの話だ。
幸いと言って良いのか分からねぇが、俺様には盗みに関して天賦の才が有った。
クスリ代のために、幼少期から窃盗行為はさせられていたから十分な経験もあった。
誰にも見つからず、気付かれず。盗みが入った事を認識すらされず。
そのまま盗みの回数を積み重ねていくうちに、徐々に俺様は調子に乗っていった。
最初はそこそこ裕福な家から食い物やらを拝借するだけだったが、次第にとびきり立派な邸宅やら教会やらを狙うようになった。
奪うモノの価値も跳ねあがり、流石に盗みが入った事には気付かれ始めていった。
もっとも、それは俺様が去った後。全てが手遅れになって初めて発覚する。
俺様はますます図に乗って、それでも誰にも捕まらず。誰にも阻まれず。
そんな日々が続いて、数年。
このまま死ぬまで盗賊だと思っていた俺様は、あの人と出会ったのだ。
今の“義賊ラドロ”を構成する2つの運命の出逢い。その片割れ。
あのジジイ……賢者クレイビアッドと。
◆◆◆
当時、天狗になっていた俺様は国の中枢にだって忍び込んでいた。それで遂に、俺様を捕縛すべく国が……ヒルア帝国が動いたのだ。
まぁ、それでも誰にも捕まらなかったのだが。教会の誇る教会騎士、最大戦力ゼリオス、暗部の執行官。誰からも俺様は逃げ切った。
だからこそ、ある男に白羽の矢が立つこととなる。
その人物こそ、人間で最も魔道に優れる者。賢者クレイビアッドその人だった。
学の無い俺様だって賢者の事は良く良く知っていた。
魔術・魔法で女より劣る男。その男の身でありながら、研究に研究を重ね、魔道に人生を捧げ続けた者。
決して魔力の量は多くない。どこまでいっても人間の範疇に留まり、生まれついて保有魔力に優れるエルフやら何やらの異種族と比べれば並程度。聖女やら魔女には及ぶべくもない。
それでも彼は“賢者”と呼ばれている。
より効率的な術式、より効果的な触媒。少ない魔力で最大威力の術を発動する方法を模索し続けた。あらゆる知識を集め、新たな地平を切り拓き、遂には世界最高峰の術者に上り詰めたのだ。
生まれついての才能ではなく、果て無き探求と努力によって頂上へと至った男。それ故、ヒトは最大の敬意をもって、彼を“賢者”と呼び称える。
だが、それでも。
それでも俺様は勝てると踏んだ。それだけ自分の技に絶対の自信があった。
だからこそ。賢者が動き出しているという情報を掴みながら、あえて賢者の庵に侵入して――そして敗北した。
◆◆◆
「放せ! この拘束を解きやがれ! クソジジイ!」
「ほっほっほ。良い威勢じゃ。若者はこうでなければのぅ」
全ての作戦を把握され、あらゆる技を叩き潰されて。
完膚なきまでに敗北した俺様は、魔術のツタで無様に拘束されていた。
「のぉ、1つ提案があるのじゃが。お主――」
そして。賢者は俺様に向かってほざきやがったのだ。
「――英雄になってみぬか」
全くもって意味不明な事を。
「何を言ってやがる、ジジイ! 英雄だと!? このまま牢屋にぶち込むんだろうが!」
「ほっほっほ。それでも良いのじゃがのう。正直、お主の力は黴臭い牢に閉じ込め潰してしまうには惜しいのじゃ」
「はぁ!?」
「いやぁ、実に見事じゃった。警備の穴、人の盲点、罠……あらゆるモノを迅速かつ正確に見抜く目。誰も追いつけない素早さに加え、巧みな数々の小細工。それら全てを活かす回転の速い頭脳。あのゼリオスや執行官どもを翻弄して見せたのは誠に天晴じゃよ」
「な、何を言ってやがる!」
馬鹿げたことを口走ったかと思えば、今度は唐突に褒め始めた。
本当に何なんだ、このジジイは。
まぁ、褒められて悪い気はしねぇ。中々見る目があるじゃねぇか……などと思った直後。
「……ま、儂には全く通じなかったがのぅ! やーい!やーい! ほっほっほっほ!」
「こんのクソジジイ……っ!」
クルリと掌返しで馬鹿にしてきやがった。
杖でグリグリと小突きながら、めちゃくちゃムカつく笑みで挑発してきやがる。
とはいえ。ジジイの言い分は全て正しかった。
俺様は手も足も出せずに完封された。それが全て。疑いようのない真実。何一つ言い返せない。
それでも。いや、だからこそ。
何か1つでも言い返したくて。反論したくて。それで――
「さっきテメェは英雄って言いやがったがな! 俺様がそんなのになれるわけねぇだろ! 英雄ってのは正義の存在! 俺様みてぇな極悪人がなれるもんじゃねぇだろうが!」
と、吼えたのだ。
ガキの癇癪のような惨めな反論だった。
しかし。先程までと異なり、老人はそれを笑うことはなく。ただ真っ直ぐ此方を見つめて。
「確かに、お主は法に照らせば“悪”じゃ。それは間違いない。しかしのぅ、お主は決して邪悪の徒ではないぞ」
断言した。
盗賊の俺様が“邪悪”ではないなどと道理を外れた内容を、自信満々に。
「儂の調べた限り、お主は誰一人として人を殺めておらぬし、傷すらつけておらぬ。……まぁ、お主の実力がそこそこに高かった故、上手くすり抜けただけと見る事も出来るが……」
「……それは」
確かに、そうだ。
俺様は人を殺してはいない。
でも、それは……。
「初めの頃から、わざわざ裕福な家を狙っておった。警備が厳重であることを承知の上で。しかも、盗む物はごくごく僅か。最低限生きていくのに必要な食料程度。高価な装飾品の類もあったというのにじゃ。これは一体何故じゃろうのう?」
「なんで知って……!」
「お主の盗みの回数を考えれば、偶然というのは無理があろう。或いは、価値を知らなかったのじゃろうか? 否。教会やらを狙った際は高価なモノも盗んでいる。故、知らなかったわけでは無い。あえて見逃しておったな」
…………。
ばれている。全てが見透かされている。そんな気分になってしまう。
いや、事実。この老人は何もかも知っているのだろう。“賢者”という名に偽りなく。
「お主の過去は調べた。ろくでなしの父親のせいで随分と辛い歩みを強いられてきたようじゃな。盗みに手を出してしまったのも致し方ないと思える悲惨さじゃ」
そんな俺様の内心を知ってか知らずか。ジジイは淡々と続けていく。
「……それが」
「む?」
「それが何の言い訳になるってんだよ。俺様程度の境遇の奴なんて山程いる。俺様より悲惨な境遇の奴もな。……それでも、お天道様に恥じねぇ真っ当な生き方を貫いてる奴らがいやがんだ。なら、俺様の生き方は……」
そうだ。俺様は卑怯者だ。
父親がクソだった。金が無かった。家が無かった。
誰も殺さず。貧乏人からは盗まず。過剰に奪わず。
それがどうした。
結局のところ、俺様は罪を犯して生きている。どうしようもねぇクズだ。
「ほっほ。……その言葉が全てじゃよ。恐らく、お主は父親のようになりたくないと思っておる。それが最後の関となって、お主は取り返しのつかない過ちだけは犯しておらんのだ」
「取り返しがつかねぇ過ち……?」
「盗んだモノは必死に買い戻して返せばよい。壊したモノは魔術で治せばよい。喧嘩したなら仲直りじゃ。……しかし、命を奪えば取り返しがつかん。命は買い戻せぬし、魂は如何なる魔術でも創り出せぬのじゃからな」
それは、そうかもしれない。
しかし……
「お主の中には、常に悪を憎む心があった。自らの為す事を悪と認識し、決して開き直って肯定する事はなく。ただ、そうとしか生きられぬ自分自身をこそ憎悪しておるのじゃ。そして同時に、清く生きられる存在に……太陽に焦がれてもおる」
太陽に焦がれる。
何故か。その言葉は不思議と、ストンと入って来た。
そして、直後の事。全く意味不明な事に、何かが込み上げてくるような心地となって。目頭が熱くなって。
「それは紛れも無く、善なる資質じゃ。お主ならば、きっと別の道を。誰かを助ける生き方を選べるはずと、ジジイは思うのじゃよ。……なんじゃ、お主。男がメソメソ泣くとは何事じゃ」
「くそっ……泣いてなんか、いねぇ……ただ、目に…ゴミが、入っただけだ」
初めてだった。
賢者は俺様のこれまでを色眼鏡なく見てくれた。
その上で、駄目は所は駄目と、良い所は良いと言ってくれたのだ。
……そんな人は初めてだった。
誰かが見てくれている。それだけの事が、こんなにも嬉しい事なのだと。その日、初めて知ったのだ。
◆◆◆
そうして。俺様は賢者の元で助手兼弟子のような日々を過ごす事となった。
賢者の元に寄せられてくる様々な依頼を押し付けられ、人助けに駆けずり回る日々。
そんな日々が数年続いた後。
賢者が勇者の仲間として招集された際、賢者と教会の駆け引きで俺様も一行の一員となったのだ。
魔王エイジ・ククローク率いる魔王軍の脅威から人間を、世界を守る戦いに身を投じ、そして――
――俺様は恋を知る。
聖女メレリア・ククロークと出逢い、その存在に心奪われたのだ。
「聖女様。俺様は貴女の美しさに心奪われました。これまで盗んできた如何なる宝石美術品よりも美しい。どうか俺様と結婚を前提に――」
「お断りします」
「お付き合いを――」
「お断りします」
「せめて友達から――」
「軽薄な男性は嫌いです。作戦上必要な内容以外で話しかけないでください」
「ちくしょおおおおお! 360度大海原! 取りつく島無さ過ぎんだろ! ……だが、俺様は諦めない! 必ず振り向かせて見せるからな!」
「…………」
「ガン無視っ!?」
「ほっほ。ここまで見事な玉砕は長い人生でも初めてみたぞ」
「うるせえ、初恋拗らせ100年童貞ジジイ」
「貴様ラドロボール! 言ってはならぬ事を言ったな! 其処に直れ! その性根を叩き治してやる!」
「俺様の名前はラドロヴォールだって言ってんだろうが! 上等だ、今日という今日は負かしてやるよクソジジイ!」
それから何度も俺様は聖女に言い寄っては撃沈するを繰り返し、それは勇者一行の定番のノリとなっていくのだが。
……正直、最初は場を明るくする悪ふざけに過ぎなかった。
勇者一行。救世の旅。聞こえは良いが、結局はただの戦争。殺し殺されの日陰の道だ。
聖女も勇者も俺様より僅かに年下で、しかも女。その心を少しでも軽くしてやろうと思い、出会い頭に聖女へ軽薄なアプローチをした。
案の定、聖女はすげなく断り、俺様は過剰に残念がる。その一連の流れで一行に小さいながらも笑いが生まれたのだから、俺様の狙いは完璧だった。
そう。全ては冗談。
確かに、一目で聖女の容姿を良いと思ったのは事実。だが、愛した女に暴力を振るうクソ親父の姿を見て育った俺様は、恋だの愛だのは遠い世界の事のように感じていた。
この身体に奴の血が流れていると知っていればこそ、自分が誰かと結ばれることは無いと考えていた。
だからこその冗談。決して本気にはならない悪ふざけ。……そのつもりだったんだけどな。
いつからだろうか。それが本気の恋に変じてしまった。
過酷な闘争の日々の中、俺様は次第に聖女に惹かれていったのだ。
でも、恐らく。
最初に勇者では無く聖女に声をかけた時点で。俺様は聖女に無意識のうちに惹かれていたのかもしれない。
今ふり返ると、そんな風に思う。
◆◆◆
「……ったくよ。クソジジイも余計な事してくれる。……メレちゃん、いや、聖女。今、何の真似ですかって聞いたな」
間違いなく、今回の遭遇は全て賢者が仕組んだことだ。
俺様が此処に来ている事を知っているのは、転移魔法で送り届けた賢者だけ。そして、賢者の魔法なら聖女を送ってくることも容易い。
聖女と魔王の縁を明らかとし、同時に俺様の覚悟を問う。そのために、わざわざ舞台を整えやがったんだろう。
クソジジイの手の上で踊るみてぇで癪だが。けれど、おかげで覚悟は決まった。
今の俺様には、復讐よりも何よりも大切なことがある。それに気付けた。
「それは俺様のセリフだ! 血を分けた肉親を殺そうとするとは一体どういうつもりだ、メレリア・ククローク!」
「……ゴールドさん。貴方だって魔王の悪行の数々は知っているでしょう? 例えば、貴方の経験したエイクでは賢者様が殺されたのですよね。ならば、貴方こそ魔王を滅したいと考えているのではないのですか?」
「あぁ、そうだな。あえて否定はしねぇよ」
そう。俺様の人生を変えた賢者は、“前回”にて魔王に……正確には、魔王軍四天王フィデルニクスに殺された。
賢者の魔法である転移は、攻守両方で絶大な力を発揮する。故にこそ真っ先に狙われたのだ。
当然、憎いさ。憎いに決まっている。
“前回”では復讐心に駆られて剣を振るったのも事実だ。今だって暗い感情は消えちゃいない。
だが、それでも。
「だとしても、お前に“兄”を殺させるわけにはいかねぇ」
“前回”の最終盤。魔王討伐が終わり、全てが巻き戻る直前の事だ。
俺様は聖女と魔王の間にある秘密を知った。知ってしまった。
兄殺しに尽力し、挙句に兄が死んだ事実。その事実に一人隠れて涙する聖女を見てしまった。
それを切っ掛けに、あらゆる場所に忍び込んで情報を集め、全てを知ったのだ。
反吐が出る思いだった。
肉親に殺し合わせた教会。妹を救おうとした挙句に魔王なんぞになってまで戦った兄。兄殺しと知りながら全身全霊を捧げた妹。全員全部、ふざけるのも大概にしろと憤った。
思い出すのは、あの日の賢者の言葉。殺してしまえば最後、決して取り返しがつかないのだと。
そう。兄殺しの罪が永遠に妹の心を苛み続ける。聖女の心は魔王に囚われ続け、盗賊は太陽を永遠に盗み出せなくなった――これが“前回”の結末。救いようのないバッドエンド。
俺様はそれを認めない。真正面から否定する。
「肉親であろうと悪は悪。魔王の所業はもはや死ぬことでしか贖えません」
あぁ、そうとも。これだ。これこそが彼女だ。この在り方に俺様は惹かれた。
勇者には、お花畑のような生来の甘さと、家族を殺されて生じた暗い復讐心が混在していた。両極端な思考でこそあったものの、正負清濁併せ持つという点で実に人間らしい少女だった。
一方。聖女は違う。彼女の行動には負の感情が存在しない。完全なる“正しさ”。正しさの奴隷とでも表現すべき在り方。人間離れした、正しさの具現化存在こそが聖女メレリアなのだ。
彼女は、肉親の情やら何やらを全て消し去り、ただ粛々と魔王を断罪する。してしまう。肉親の命と、顔も知らねぇ誰かの命……それらを天秤に掛けて当価値と断じることが出来てしまう。
聖女は魔女とイコールで、人間じゃねぇって話も納得だ。
彼女の思考は根本的にズレていて、人間味が無い。
しかし、だからこそ。
長く日陰で生きてきた俺様は、その焼けつくような“正しさ”に、太陽のような少女に惹かれたのだ。
その正しさに圧し殺された、彼女の心を守りたいと願ったのだ。
……この兄妹に何があったのか、正確な所は分からねぇ。
けれど。肉親を殺めて真の幸福が得られるなんて、そんな事はあるわけがねぇし、あっちゃならねぇ。それくらいは、俺様みたいなクズにも分かる。
だから――
「悪いが、今の俺様には復讐や責務よりも優先すべき事がある」
「……それは一体何だというのですか」
ここまで協力したのは、それが俺様の目的にも沿うから。それだけだ。
魔王が“やり直し”や“妹”についての謎を解けば、それは聖女を取り巻く状況の解明にもつながる。そう考えて行動を共にしていた。
ただ、その過程で魔王が聖女を“妹”と認識していないどころか、別の“妹”が存在する可能性まで出て来てしまった訳だが。
……まぁ、そこら辺の問題は追々何とかするとして。
俺様の全ては、ただ。
「決まってる。惚れた女を幸せにしたい。男が生きる理由なんて、それだけで十分だ」
――なぁ、そうだろ。クソジジイ。
俺様は、テメェが連れ出してくれた日の下で、何より大切なモノを見つけたぞ。
「お前の兄は死なせない。殺させない」
それは魔王の為じゃない。無論、他の誰の為でもない。
全ては、ただ――
「お前を幸せにするためにな」
――他ならぬ俺様が、誰より彼女を幸せにするために。
一番の座を
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