第7話 Nという人
永島はやっとビザが取れたようで、明日の日曜日に出発すると連絡があった。空港まで見送りにこいと言われたので、朝早くから空港まで電車で向かった。空港に到着すると、下の階に丁度永島と実誠の姿が見えたので、取り敢えず進行方向へ向かいながら、実誠に電話した。…ルルルルル、ルルルルル、ルルルルル…何コールかのあと、実誠がでたのでそこで待つように伝え、僕は急いで合流した。
「とうとう行くのか。」
「そうだよ。しっかり半年間みっちり勉強してくるわ。大学時代にお前に英語レッスンしてもらっててよかったよ。」
「そうだろ。感謝しろよ。」
「おう。」
「実誠は車か?」
「荷物運ぶ為にな。」
「そしたら行ってくるよ。」そう言って、永島は旅立って行った。その後実誠が家まで送ってくれると言うので駐車まで行ったとき、伯母さんから電話があった。それで今実誠と一緒だよと言うと、二人できなさいと言われたので、伯母の家に実誠の車で向かった。
伯母の家につくと、ダイニングでこの前の話なんだけどねと話をしだしたんだけど、実誠がこの前の話って何だよと言うので、長山さんがおかしな動きしていて、調べていたことを伝えた。
「思いだしたのよ。長山さんのこと。と言ってもお母さんの方だけどね。」そう言って話してくれた。伯母の言う長山さんは、以前社長の邸宅で働いていた住み込みの家政婦だった人で、ある時に祖父が自室に連れ込んで無理やりしてしまい、それで子供ができたそうだ。その後家政婦を辞めさせ、養育費や生活費、慰謝料など支払って別に住まわせていたらしい。
「それでね、お母様も凄く怒ってしまってね、同じくらいの子を見ると思い出してしまうみたいで、実誠にも近寄らなかったわ。実誠くんに罪はないんだけどね、許してあげてね。」
「そう言った事情だったんだね。それでその子の名前は何て言うの?」
「しゅうだったかしら、しゅうってお父様呼んでらしたから。」
「長山の名前って何だっけ?」
「修一だよ。」
「あー可能性あるね。」それでその後どうするのか、それとも何もしないのかを話あっていた。
伯母の家を出て、僕はタクシーで家に帰った。ここから実誠の家は僕の家とは逆方向なので、明日また仕事なので互いに負担がかからないようにした。
タクシーの中では少しぼーっとして、車内からの景色を見ていた。すると、信号待ちをしている時に横の歩道を長山さんと年配の女性が歩いている姿を見かけた。そして笑いながら近くのレストランに入っていった。あれが長山さんの母親かなぁと思いながら、信号が青に変わったのでそのまま通り過ぎて行った。
翌日会社に行くと、今日は入社式であることを思い出した。課長以上は入社式に出席することになっているので、佐々木さんと八反さんと僕は大会議室へ向かった。机はどかされていて、椅子だけが用意されていた。指定の席に座ると、今年入社するフレッシュな男女が、次々と入ってきて、総務課長の司会で入社式が始まった。会長や社長の挨拶の後、役職者が紹介された。そして、入社後オリエンテーションについてと、パソコン研修について説明があった。配属先を決定するのは研修最終日と伝えられ、入社式は終了した。
その後新入社員が社内を案内されている間に大会議室の机が元に戻された。オリエンテーションは別の会場で行われるので、彼らが戻り次第オリエンテーションの会場に移動してこれから研修などが始まる。午前中は会社のルールや商品知識を詰め込まれ、午後からはパソコン研修だ。緊張しているだろうし、昼から眠気出る頃だなと感じていたが、やるべきことはやってもらわないといけない。僕らは研修の時間までは情報システムに戻ることにした。
僕らが情報システム室に戻ると、入社式どうでしたと高山さんに尋ねられたので、フレッシュですね、皆さん緊張はされていたようですよと答えた。そして僕は眠気が出るであろう彼らの為に、専務に爽快感のあるタブレットを配る許可をもらい、製造部で準備してもらった。
昼休憩が終わり、パソコン研修の時間になったので新入社員のいる部屋に入ると、まだ席についていなかった。それで研修の前に一言話をすることにした。
「午後からのパソコン研修を始めるのですが、基本的なワードやエクセルを教える訳ではありません。この会社のパソコンシステムの実践的な入力の指導になります。ですので、厳しいと言われるかもしれないが敢えて言わせて頂く。社会人になったのなら、時間通りの行動をすること。何かわかるか、すぐに始めれるように席に着席しておいてくださいね。では時間もないので、今日の指導担当を紹介します。」そして佐々木課長と、箕島さんを紹介した。そして最初にタブレットを眠気対策で配った。二日目からは自分達で準備してきて構わないので、必要であれば用意してくださいと伝えた。その後僕は自室に戻り、自分の業務をすることにした。
ふと時計を見ると五時を回ったので、研修室を覗くと騒がしかった。しばらく様子を見ていると、一人の新入社員が騒いでいることがわかった。それで事情を聞くと、態度が悪いので注意すると騒ぎ出したとのこと。それでどうも話を聞くと、真田人事部長の息子さんらしかった。それで俺に逆らうと左遷になると言っているらしかった。僕は笑ってしまった。それで真田人事部長をこの場に呼ぶことにした。
「真田さんお疲れ様です。貴方のご子息が私の部下に暴言をはいておりますので研修室に来て頂けますか。」そして、佐々木課長には研修を受けている他のメンバーを総務部の了解を得て別の会議室へ移し、本日の業務を終了させることを指示した。あと、この社員の入社試験の情報を調べるよう八反さんに伝えてもらうようにした。
「失礼します。息子が暴言ですか。」
「ええ、どうやら彼に逆らうと貴方に左遷させられるそうですよ。どういうことでしょう。」
「えっ、そんなことはありません。」
「そんな、父さんいつも言ってただろ。この人も左遷してやってよ。」
「バカ、そんなことできるわけないだろ。」
「そうですね。できないですよね。あなたの一存では。」
「はい…。お前は何をやってるんだ。お前は新入社員だ。何も偉くはない。」そう言って息子を叱りつけた。
「君ね、父が役職者ってことで大きくなってるのかもしれないんだけどね、僕ね、社長と兄弟なのよ。苗字違うけどね、それと会長の孫でもあるんだよ。残念だったね。」すると八反さんが入ってきた。すると縁故入社であることがわかった。
「真田さん、今試用期間なんですよ今ね。それどういう意味かわかるかな。その間に実力がないもの、問題があるものはこの会社には要らないってことなんだよ。君の父はいつもこんなことしてるのかな。」
「気に入らないと左遷させてやると言ってますよ。できるんでしょ。」
「できないよ。君の父上のことはこれから調査になるだろうね。君のせいで。」そして僕は専務に事情説明で連絡すると、真田さんが僕に土下座をしだしたので、立ってくださいと伝え、無理やり立たせた。そしてしばらくすると専務が研修室に入ってきたので、専務から新入社員の真田さんにとどめをさした。
「君は明日から来なくていいです。今日のお給料は今計算させてますので、ここでお待ちなさい。」と言っていた。それと、真田さんの父親である部長へも話がされた。
「調査の指示を出しましたので、まぁ問題がなければ減給程度でしょうが、問題の程度によっては、息子さん同様解雇となりますので。」そう言うと、専務は他の新入社員が集まる部屋へ行った。真田部長は項垂れていた。そしてその姿を見て、新入社員の真田さんは自分がしてしまったことに気付いたんだろう、顔を青くしていた。しばらく待つと、総務と経理の人がきたので新入社員の真田さんを引き渡し、真田部長を行きますよと言って一緒に部屋を出た。
「東浦部長、息子が申し訳ありませんでした。私が家で愚痴ってたのがこんなことに。情けないです。」
「まぁ、あとは貴方の調査ですけど、僕が知る限りは何もないでしょう。ただ減給で終わるんじゃないですか?」
「はい。ただ、息子がこんなことをしてはこちらにはもういられません。」そんなことを言っていた。
僕は取り敢えずシステム室に戻ると、丁度佐々木課長と箕島さんが戻ってきたので、自室に呼んで事情を聞いて、それを専務に書面にして提出することにした。そしてその後のことはこちらから伝えた。明日からも午後から研修があるので、今日のことを専務に報告する前に皆さんに伝え、明日から他の新入社員の精神面を気を配ってやるようにお願いした。
会社を出たところでメールを確認すると、意味がわからないメールが届いていた。
『野村に気をつけろ N』これは何なんだ、野村って社長秘書のことか、その他には野村って知らないが…。まぁ誰からきたのかわからないものは無視しているので返信はしなかった。
それから僕は家に戻り、実誠に今日のこと伝えておいた。その後いつもならシャワーを浴びるが、お湯を溜めて浸かることにした。風呂からあがると今日は簡単に食事を済ませ、早めに布団に入り、寝る前にこの間から読みかけの本を読んだ。
次の日も新入社員の研修があるので、昼から八反部長代理と高山さん島田さんが対応した。今日は複雑なところがあり三名にしていた。昨日のことがあり彼らのフォローも必要だろうから、気を配ってもらうことにした。研修がはじまり一時間程すると、新入社員の一人が緊張のあまり、体調を崩してしまったようで、医務室に運ぶことになったと自室に戻っていた僕に連絡があった。一旦休憩をいれる指示を出し、急いで研修室に向かった。そして彼らを集めて話をすることにした。
「みんな集まったかな。少し話させてもらうな。昨日暴言をはいてしまって今日から来てないものがいるな。君たちはまだ試用期間だから問題があれば会社としては必要ないと判断されます。ただな、そういうことは稀なんだ、殆どない。普通にしていて問題起こらないだろ。違うか。だから心配するな。ちょっと失敗したぐらいでは辞めろとはならない。まだ教えてないことが多いから失敗は当たり前なんだ。ただ教えてもらうならそれなりの姿勢で望まないといけないのはわかるよな。ただそれだけだから。研修中に謙譲礼節を学んだらいい。わからないことは、君らの先輩社員に聞けばいい。みんな新入社員を経験してるんだ。懐かしいなぁと笑いながら教えてくれるから。じゃあ、ここにいる三人の入社時のこと聞いてみようか。高山さんや島田さんの入社の時はどうでしたか。」
「そうですねぇ、君たちと同じように緊張はしていましたね。ただ何かやってやるぞという気概はあったかなぁ。気概って自分に打ち勝つとか、困難に負けるかっていうようなことな。」そう高山さんが話してくれた。
「僕は生涯の友ができればいいなぁなんてことも思ってたなぁ。あといい上司に恵まれたいとかな。」島田さんがそう言うと、新入社員から、質問があった。
「あの、それでいい上司には恵まれたのですか?」
そうしたら島田さんが答えた。
「目の前にいるよ。僕にとっては最高の上司さ。僕らの意見を聞いてそれを生かしてくれ、やる気にさせてくれるんだ。こんなおじさんでもな。八反さんはどうですか。」
「僕の新入社員の時は、少し斜に構えてるところがあったように思いますね。それを経理にいた時に先輩社員に修正されましたよ。それと頑張れば評価されることも最近わかりましたから、今は気概をもって仕事に打ち込んでますよ。」
「どうだ、色々だろ。だから心配するな。わからなかったら先輩達に相談したらいいから。そしたらちょっと君達の気持ち一言でもいいから聞かせてくれるか。」
そういうと、緊張しながらも話してくれた。
「そうしたらその気持ちで、研修に向かおう。」と言って、三人による研修を再開させた。そして僕が研修室を出ると、専務が医務室に運ばれた子に寄り添い、研修室の前の椅子に座っていた。見るとその子は泣いていた。横にいた専務が、さっき戻ってきて、それで今の話を途中から聞いていたと言っていた。なのでその子に話かけた。
「怖いか?」
「はい。でも、新入社員の時のお話を聞いていたので、自分も頑張ってみたいです。」
「そうか、そうしたら涙ふいて戻ろうか。」
「はい。」そして、深呼吸をさせ気持ちを整えさせてから、一緒に研修室に戻り、今やってるところまで僕が寄り添って指導した。その後はまた研修室を出て自室に戻った。
時間が経ち今日の研修は順調に終わったようで、今日の終わりには新入社員の顔も変わったようだった。それから八反さんよりメールで今日の報告をもらい、提出する報告書のフォーマットに移した。その後は明日の準備をし、会社を後にした。
家に戻り携帯を確認するとまたメールが入っていた。
『野村に気をつけろ N』誰なんだよ。面倒だなぁ。そしてアドレスを検索してみることにしたが、変なサイトでも無さそうなので、今回は返信をした。
『どなたですか?まず名乗ってください。野村とはどの野村ですか?意味がわからないのですが、気をつける理由はなんですか?』そう送ると名前は名乗らずに、またNと言う方からメールがきた。
『秘書 野村 押しつける 注意しろ N』やはり秘書の野村さんか、押しつけるってなんだ?それでもう一度僕は返信をした。
『押しつけるとは何だ?』すると、再度返信がきた。
『これから起こる 調べろ N』意味がわからないが取り敢えず明日仕事に行った時に、彼のパソコンの中を除いてみることにした。
翌日も新入社員の研修が昼からあるので、皆さんが研修の準備や通常の業務を行っている間に、僕は昨日のメールのことを調べることにした。自室のパソコンから操作していると、長山さんがノックして入ってきた。そして来週の予定を確認お願いしますと言ってきたので、一旦中断して対応することにした。それでその中で一つ気になることがあるので、聞いてみた。
「Hand Hand Hand株式会社って何だ?」
「面談の申し込みがありましたので。」
「何の会社ですか?」
「あの、ハンドクリームを作っている会社のようです。」
「そこは、うちと何か関係あるのか?」
「いいえ。」
「じゃあ、断ってください。」
「えっ、でも。会長から。」
「どういうことですか?会長が指示を出したのですか?」
「…はい。」
「わかりました。ではこちらから会長に言って断ります。以上ですか?」
「はい。」
「では下がってください。」そしてすぐ会長に電話を入れた。そして何の為にその会社を紹介したのか真意は何かを確認した。すると、お前の見合いだと言われたので、する気はないので断ってくださいと伝えた。そして僕は先程の続きをすることにした。調べると面白い情報が出てきたが、これは関係なさそうだ。パソコンの中にはないのか、彼のパソコンは膨大な情報なので、一日では調べるのは難しいようだ。こればかりもしていられないので、取り敢えず他のやるべきことを進めていった。
昼からの新入社員の研修は、佐々木課長と木宮さんが担当だ。今日指導するとこころはあまり難しいものではないので、少し早めに終わることが出来ると思う。その後はミーティングがあるので、丁度いいかもしれない。
そして僕は十五時頃研修室を覗くと、わからないことを積極的に質問する新入社員の姿があった。進み具合も予想より早くて驚いた。その姿を見て僕は自室に戻り、ミーティングに備えて準備をした。
ミーティングルームを準備していると、他のメンバーが僕達も準備しますからと入ってきた。それで皆んなで準備をして、佐々木課長と木宮さんを待った。しばらくするとミーティングルームに二人が入ってきたので、始めることにした。
「連日の研修お疲れ様です。今日はどうでしたか?」
「今日は彼らの聞く姿勢が違ってましたね。積極性も見えましたし。」
「そうですね。先程僕も覗いた時に予想以上に進んでましたね。佐々木さん後で報告をメールしてください。」
「はい。わかりました。それで部長、一人気になった子がいたんですよ。情報システムの仕事に興味を持っているようで、細かいことまで聞いてました。大学の時も独学で勉強していたらしいです。」
「その子の名前は?加納くんですか?」
「そうです。」
「新入社員では難しいだろうと思って、返事をしていなかったのですが、うちに希望が出てました。それでどう思われますか?」
「育ててみたいと僕は思います。」
「では、明日佐々木さんと島田さんと僕でしたね。佐々木さん明後日の八反さんと変わってもらって、八反さんと島田さん高山さんに入って貰って、彼のこと見てきてください。僕は今日見てますから。」
「わかりました。」その後は、他部署から来ていた依頼内容を伝えて、箕島さんと木宮さんに対応してもらうことにした。そしてその後は、先週の木曜日からの進捗を共有して、ミーティングを終了した。
情報システム部の部屋に戻ると、長山さんが困った顔をして待っていた。どうしたのか聞くと、見合いの件と言うので、会長に直接断ったから大丈夫と言ったのだが、会長秘書からまた言ってきたと言うことなので、長山さんに目の前で野口さんに電話をかけさせ、僕が電話を代わった。
「野口さんですか。見合いの件ですよね。会長に断ってますから、これ以上長山を困らせないようにしてください。」
「いや、でも会長のお気持ちを考えると。」
「見合いするかどうかは僕でしょ。会長ではない。これ以上長山に言ってこないでくださいね。断ってますから。」そして僕は電話を切った。そして長山さんに電話を返し、これで大丈夫だと伝えた。
今日も仕事が終わり家に帰ると、実誠から電話がきた。見合いの話きたかと。それで実誠にもきたのかと聞くと、先に実誠にきたらしいが、実誠も断ったようだ。それ結局だれから持ってきた話なんだと聞くと、野村さんだと言ってきたので、最近のメールの話をしたら実誠から相手の会社の情報を調べてくれることになった。あのメール結局誰からなのか、そして何故見合い話を進めようとするのか、今は謎でしかない。実誠の調査を待って、何か手を打たなければならないかもしれないが、今日はもう考えないようにして、いつも通りシャワーをあび、食事をして、ベッドで横になりながら本を読んで、眠りについた。
翌日の昼からの研修は、昨日言っていたメンバーが対応した。研修が始まって二時間程経った時、また研修室を覗くと、三人とも僕に目で合図を送ってきた。そして僕はすぐに部屋に折り返し、自室から人事担当に連絡して、加納くんをうちで受け入れると伝えた。他のメンバーにも伝えると、受け入れるのはいいですが、指導はどの方にお願いするのですかと聞いてきたので、高山さんが教えるの上手かったので、どうでしょうと伝えると、今残ってるメンバーは賛成してくれたので、どの部分から教えていきますかと聞かれたので、それは面談してからになりますと応えた。今勉強していることも確認する必要があるからだ。ただ新入社員なので、無理をさせない範囲で対応をしなければならないので、慎重にいこうと思う。
それからまた二時間程経った時、他のメンバーも戻ってきたので、人事に受け入れの返事をしたことと、高山さんに指導をお願いしたいと伝えると、驚いていたが引き受けてくれることになった。八反さんの情報だと、基礎的な部分はマスターしてるように思いますとのことだったので、一度確認しながらすすめていきましょうと話をして、今日の報告を八反さんからメールでもらい、昨日と同じくフォーマットに落とし込んだ。
あと研修は明日までだ。そして新入社員の配属先が発表になる。最終日は佐々木さんと僕が対応することになっているので、明日は簡単なところなのだが注意事項を特に伝えることになっている。それから僕は定時で会社を出て家に帰った。
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