片想いの相手が、死んだ番に逢おうとしてる

月夜の晩に@近況ノートに個人サイト

第1話

墓石の前で手を合わせる。ここに嶺緒と一緒に来るのも、もう何度目だろう。


今だ辛そうにしている嶺緒。その隣で俺は複雑な思いでいた。



「・・嶺緒、さ。少し冷えてきたし、今日はもう帰ろうな」


その肩にそっと手を掛けた。俺を見上げた黒目がちな瞳に、内心胸がざわついていた。



ずっと片想いしてきた嶺緒。


嶺緒の番・樹が事故で突然亡くなったのは半年前のことだった。当初泣き叫んでいた嶺緒も、今では大分マシになった。



帰り際、名残惜しげに墓石を振り返った嶺緒。その背をそっと抱いて歩き出した。


拒絶されないことに、内心安堵していた。




俺の気持ちに少しずつでも気づいてくれれば。

このまま俺と嶺緒が今度うまくいきますように・・なんて期待があった。



樹という番さえいなくなれば俺にだってチャンスはあるはず、そう思っていた。


この時までは。




そう。


『死んだ番にもう一度逢える場所がある』


あの噂を耳にするまでは・・








『観音寺 待ち人来らず橋』








「嶺緒!夏休みさあ、どっか旅行にでも行かないか?その・・気晴らしにさ」


大学の前期の授業が終わる頃、俺は嶺緒に持ちかけた。


「拓海・・ありがと、いつも気にしてくれて。じゃあ折角だしお供させてもらおうかな」



ニコと笑った人の良い笑みに、ドキッとしつつ内心後ろめたい思いだった。



・・ごめん嶺緒、俺はお前の傷心につけこんで距離を詰めようとしている。でも俺はお前が欲しいんだ。


内心の迷いを心の中でふるい落とした。



「良いって!どこ行く?あっ帰り本屋寄って旅行雑誌でも買おうぜ」


機嫌良く嶺緒を誘った。







話し合った結果、訪れた旅行先は電車で片道3時間半行ったところの、とある古い温泉街。


近くに仏閣や寺なんかも色々あって、風情あるところ。


嶺緒が和風の雰囲気やモノを好んでいたから。


少しでも嶺緒の悲しみが癒えれば良いな、なんて俺なりに思っていた。






「わーっ良いねえ・・!」


嶺緒がぱしゃぱしゃと携帯で街並みの写真を撮っていくのを、微笑ましく見守る。


古めかしい街並みはタイムスリップしてきたみたいだ。建屋のレトロな色合いは可愛らしさもあって、確かに心躍るものがあった。



「嶺緒、ほら」

近くのジェラート屋で買ってきたアイスを手渡した。


「拓海。イケメンなのに優しいよね・・ありがと」

「まあね」



俺が優しいのはお前だからだがな。



「ねえ拓海!今度はあの駄菓子屋さん入ってみようよ!」



ニコニコ顔の嶺緒にギュッと心掴まれる。


お前のそんな笑った顔、本当に久しぶりだな。





小さな6畳間みたいなお店に、所狭しといろんな種類の駄菓子が並べられている。


水色のグルグル渦巻きの棒つきキャンデー、真っ赤な林檎飴、こんがりキャラメル色のカルメ焼き。駄菓子屋が持つ特有のワクワク感。



アレコレ買っていると、レジの駄菓子屋のばあちゃんに話しかけられた。90歳くらいのしわしわで、そこに佇んでるだけでカワイイ感じの。



「こんな所に若い人、珍しいねえ。良かったらお茶でも飲んでいって下さいねえ」


店内の、これまたちんまりした木の長椅子に皆して座る。良いね、俺こういうの好きだよ。


どこから来たの、とか

この辺ではあそこの店が美味しいとか。



他愛もない雑談に、嶺緒も楽しそうにしていた。相変わらず人の良さそうな笑顔で、やっぱり嶺緒が好きだと思った。




ふいにばあちゃんがこんな話をしてきた。


「この近くに観音寺っていう場所があるんですよ・・随分広いひろおい敷地で、知ってます?」


「あー、観音寺自体は旅行雑誌で見ましたね。有名なんですよね?あそこ」


俺の返事に、嶺緒もウンウン頷く。



「はい。それで、これは妙な噂話なんですけどね。


観音寺で道に迷うと死んだはずの番に逢える・・なんて噂がありましてねえ」



ドキッとして嶺緒も俺も顔を見合わせた。




「想いが通じ合うふたりだと、また巡り会えるんだとか。


噂ですけどねえ・・」







「嶺緒・・待てよ」


店から出て、少し日の暮れてきた坂道を歩く。


楽しそうに過ごしていた嶺緒はもういない。心ここにあらずという感じで、何か考え込んでいる。



分かってる。


樹に逢えるかも、なんて期待してるんだろう?


お前の願いなら何でも叶えてやりたいけれど、それは俺は・・叶えてやりたくないな。



参っちまうよ、本当・・。






それから嶺緒はずっと上の空だった。


旅館について、旅館の豪華な食事を前にしても、大浴場の巨大な風呂を前にしても。


俺が問い掛ければとりあえずあははと笑うけど、アイツの瞳に俺は全く映っていなかった。


こんなに俺はすぐそばにいるってのに。

それが叫びたいくらい苦しい。



「嶺緒、先上がっててよ。俺もうちょっと外の温泉でゆっくりしてくわ」


ウンと頷いた嶺緒を、先に部屋に促した。





残された俺はひとり、外の露天に肩をしずめ・・何もかもがやり切れなくてザブンと湯で顔を拭った。






夜23時。


布団を並べて、早々に明かりを落とす。

浮かれて持ってきていたトランプなんかは鞄の中。そんな雰囲気じゃないし・・


月明かりがほんの少しだけ部屋に差し込んでいた。



「・・樹がいなくなってもう半年だなあ・・」


部屋にぽつりと響いた。


「樹と知り合ったのが4年前。知り合ってすぐに番になったから・・3年半だったね、樹といたのは・・」


知ってるよ。俺の目の前でお前たちがくっつくのを見ていた。


「俺は嶺緒ともう5年の付き合いだがな」


俺たちの付き合いは長い。俺の片想い歴と同じさ。


「あはは、確かにそうだね・・。

・・・。

・・・・・・。樹に逢いたいなあ・・」


「・・・」


「樹は僕なんかを愛してくれた・・」




俺だって。


俺はおやすみとそっと告げ目を閉じた。







・・・?


暗闇の中、なんかゴソゴソ音がするなと思って起きた。


隣で布団を頭から被った嶺緒。

少し荒い息使いが聞こえる。ピンと来た。



「・・大丈夫か」


その途端、ビクッとした様子の嶺緒。


「・・ごめん。抑制剤、飲み忘れちゃって。さっき飲んだんだけど、まだ効かないんだ・・


すぐ、すぐ終わるから・・ごめん・・」


「ヒートならしょうがねえじゃん。欲は発散しねえとな。


・・俺が相手してやろうか」



風俗代わりに俺を利用しても良いんだぜ。



「・・樹がいるから・・」


俺は傷ついていた。


「いつまでも樹、いつきってさ。樹はもう死んだだろ!」


「・・!うるさい、うるさいうるさい!!拓海に僕の気持ちが分かるもんか!番だっていないくせに!!」


・・!!!


「・・勝手にしろ」




拒絶されて目一杯悲しい気持ちで嶺緒に背を向けた。



番を作らない理由はお前だって、せめて知っといて欲しかった。




最悪の雰囲気で俺たちは眠った。


内心、深くため息を吐いた。違うんだ嶺緒、俺はこんな風になりたかった訳じゃない・・。



生きていた頃の樹を思い出す。


頭が良く研究者肌で、先生達からも期待されていた大学の同級生。でも爽やかで結構綺麗な顔してて・・


『拓海!』


俺にもよく声かけてくれたっけな、まあ良いヤツだったよあいつは・・



でもどうして俺は、死んだお前に勝てないんだろう?なあ、樹・・






ハッと目を覚ました。時計を見る。5時。外はまあまあもう明るかった。


嶺緒は・・いない!






俺は観音寺へと全力で走って行った。


あそこで迷った所で死んだ番になんか逢える訳ない。迷子になってそれでしまいだ。頭では分かっていた。


でもどうにも胸のザワつきが抑えられなかった。


もし、万が一。あの噂が本当なら。

俺はまた樹に嶺緒を奪われてしまう!





さすがに早すぎる時間帯のせいで、観音寺には誰もいない。境内の案内板を見て、あっちこっち嶺緒を探した。ゼエハアと息が上がる、汗がダラダラだ!


でも、んなこと今はどうでも良かった。嶺緒!


夢中になって嶺緒を探した。


だけど道が細かったり結構分かりづらかったりで・・気づけば俺は観音寺で道に迷ってしまっていた。






「・・はあ、は、ちくしょう!」


汗をシャツで拭って、俺は限界で座り込んだ。暑くてたまらない。鞄に入れてたペットボトルを一気飲みした。


嶺緒・・大丈夫か。熱中症になんかなってないだろうな・・。




その時ふと、俺は少し行った所に赤い橋が掛かっていることに気づいた。


あんなん案内にあったか・・?





気になって近くまで来てみると、大きな赤い橋の下には随分と綺麗な川が流れていた。


さほど深さはないが、水面がキラキラと太陽の光を反射して眩しいくらいだ。



赤い橋のすぐ近くに木の板が立っていた。


見てみれば『観音寺 待ち人来らず橋』とある。



「・・何なんだよ、この縁起悪い名前は・・」


何だか不気味な気持ちになって俺は呟いた。


いや、こういうのって普通だったら『再会橋』とかそんなんだろ。





俺はその場を離れて、また歩きだした。


良い加減デカすぎないか、この観音寺。おかしい。さすがにこんな規模じゃなかったと思うが・・。


引き返そう。そう思って振り向いたらさっきまで確実になかったはずの赤い建屋がそこに建っていた。






俺はおかしな所に迷い込んじまったみたいだ。覚悟を決めて、中に入る。


中には大量のおみくじが結んであった。そしてそれを見つめる、後ろを向いたままの赤い衣装の巫女さんがいた。異様な光景だった。



「あなた・・道に迷ったんでしょう」


俺が何か言うよりも先に、巫女さんは話し出した。


「日が沈むまでに嶺緒さんを見つけないと、嶺緒さんは一生戻ってこれなくなります・・」



「なんで嶺緒の名前を!?それに何なんですかここ、俺たちは、何でこんなとこ・・!」



巫女さんは突如振り向いた。無表情な顔にドキッとした。



「嶺緒さんを見つけて連れ戻せるのは、あなた。これは帰り道を書いた地図。


ひとりで家に帰るのも、ふたりで家に帰るのもあなたの自由・・どうぞ」






あの人、駄菓子屋のばあちゃんと同じ声だったと気づいたのは、その建屋を出てからだった。


振り向いたら、その建屋はやっぱり消えていたが・・。





手のひらの地図を見下ろす。


待ち人来らず橋からの帰り道だけが記されていた。


とにかく嶺緒を見つけなきゃ。ポケットに入れて歩き出した。







歩きながら考えていた。


どうして『待ち人来らず橋』という名称なんだろう?と。


純粋にその意味を考えれば「待ち人は来ない橋」だ。


嶺緒にとって待ち人は樹。

その樹は既にこの世を去っている。来ないのは当たり前だ。



なのにその当たり前のことをわざわざ橋の名前にする意味って・・?


来ないはず、なのに来る、とか?

それが何かいけない意味なのか?




でも何もかもがおかしいこの観音寺。何が起きてもおかしくなかった。


俺の胸が心底ざわついていた。







嶺緒を探して歩く、暑くて汗を拭う。ハアと一息ついた時、ふと日差しが翳るのを感じた。


見上げた空には、雲間に太陽が入り込んでいた。それは涼しくて良いんだが・・


問題はその位置。いつの間にか日が傾き始めていた。


やばい、そんな時間経ったか?腕時計を見てみれば、時刻はまだ午前中だった。


なのにもう日が傾いている。

時間の流れのおかしさに、冷や汗が伝う。



『日が沈むまでに嶺緒さんを見つけないと、嶺緒さんは一生戻ってこれなくなります・・』



あの巫女さんの言葉を思い出してブルと震えた。



俺はマジで焦って、さっきよりもスピードをあげて嶺緒を探した。


でも・・どんなに探しても探しても、道がただ続くばかり俺はどこにもたどり着けなかった。



気づけば夕暮れ。

心底疲れちまって、俺は悲鳴をあげた。



「どこにいるんだよ、嶺緒!!俺は絶対お前を連れて帰るからな!!!」




その時。


「拓海さん」



背後から聞こえたその声に、ハッと振り返ればあの巫女さんが立っていた。



俺はたまらず大声を張り上げた。


「ここホントどうなってんだよ!!!嶺緒はどこだよ!!!」



巫女さんは無表情のまま話し出した。



「・・死を受け入れられない魂は、彷徨って苦しむことがあります。


その死んだ魂を癒すのは、残された番です。


現世を生きる番の命は、おいしいのです。


ふたりを永遠に分かつのは、綺麗な水です。




・・わたしがお伝えして良いのはここまで。


この意味が分かれば、あなたは嶺緒さんを救えるでしょう・・。


待ち人来らず橋に嶺緒さんはいます。


行き方はあの道から、ずっと時計周りに道を曲がっていくことです・・」




指さされた方を見る。パッと振り返ったら、巫女さんはやっぱりいなくなっていた。




半信半疑で歩き出す。いや、迷っている暇はない!走りながら考えた。



巫女さんの言葉。気になったフレーズを頭ん中で反復していた。


『現世を生きる番の命は、おいしいのです』

『ふたりを永遠に分かつのは、綺麗な水です』



おいしい、綺麗な水、おいしい、綺麗な水・・



ずっと考えてふと思い至った。



それってもしかして・・!







待ち人来らず橋に戻ってくると・・嶺緒はいた!


それに側にいるのは樹!



抱きしめ合うふたり。


「嶺緒、ずっと逢いたかったよ」

「僕も・・!」


「樹!!!嶺緒を離せよ!!!」


ハッと振り向いたふたり。


「拓海・・来ないで」


樹に隠れるように抱きついた嶺緒。


「やっと再会出来たんだ、邪魔をするな」


樹は邪魔者を見る目で俺を見ていた。



「嶺緒、樹について行くな!」

「いやだ!樹とずっと一緒にいる!!もう離れない!!」


「樹はお前を愛してなんかいないんだよ!!」


「そんな訳ない!今だってこうして来てくれた!拓海に何が分かる訳!?拓海なんか大っ嫌いだ!!!」



グッサリと俺の胸を抉った。でも・・!



「どけ!」


俺は嶺緒を突き飛ばすと、樹に掴みかかった。


「嶺緒を利用しようとしやがって!!」

「・・お前に俺の苦しみの何が分かる!」


ふたりともやめて!と叫ぶ嶺緒を無視して俺は樹と揉み合った。


化け物の様な力で俺の首を絞めた樹。


「・・!」


「もう少し、もう少しなんだよ。お前は邪魔だ、拓海!」


樹は容赦なく更に力を強めた。


やばい、俺の息が止まる・・!クラクラしながら確認した空。だめだもう日が沈んじまう!


嶺緒がなにか喚いている。ちゃんと聞き取れない。


遠のいた意識。

フッと閉じた瞼の裏で走馬灯みたいに今までの嶺緒との思い出が頭を巡った。


大好きな嶺緒・・!


俺は嶺緒を救うんだ!瞳を開けると渾身の力を振り絞って樹を振り解き、俺は樹を橋の上から川に突き落とした。




川の綺麗な水に落ちた途端、轟く様な断末魔をあげた樹。


のたうち回った樹の死体は、あっという間にボロボロに腐敗して川の水に流されていった。


その場に錆びた刃を残して。


「拓海、大丈夫!・・樹・・」


ポロポロと涙の止まらない嶺緒。


俺は荒く苦しく息を整えると言った。


「・・死んだ番が姿を現すのは、現世に生きる番を喰らうためだ。そうすると死んだ魂の苦痛が和らぐんだとよ。


アイツ、あんな刃でお前を殺そうとしてたんだよ。自分のためにな。



・・嶺緒は樹を愛してたかもしれないが、アイツはそうじゃなかったんだよ」




本当に番を愛していたなら、ここで待ち人は来ないのが正解なのさ。


だから待ち人来らず橋。





嶺緒はがっくりとうなだれて、肩を震わせている。


その肩を抱いて言った。


「嶺緒・・俺と一緒に帰ろう」






巫女さんに貰った地図の通りに道を歩くと、俺たちはモノの数分で観音寺の入り口に戻ってこれた。あんなに広かったはずなのに。


それにふと気づくと、周りには普通に人が沢山いた。さっきまでは俺たちだけだったはずだが。



ざわざわと活気ある観音寺に、現実に帰って来れたのだと実感して心底ホッとした。



そんな俺と対照的に、嶺緒は悲しみに暮れていたが・・。







どうにもフラつく嶺緒を、俺は近くのベンチに座らせた。


「拓海・・ごめんね。僕、あんなに酷いこと言って最低だ・・なのに助けてくれてありがとう・・」

「良いよ別に。・・それより大丈夫か」

「・・・」


大丈夫じゃない、か・・。


「・・僕、ショックなんだ。樹は死んだ後だってずっと僕を見守っててくれてる、愛しててくれてるって思ってたから・・」



死後、ズレが生じてしまったふたりの想い。


嶺緒が今どんなに苦しいか・・嶺緒を思うと俺の胸も潰れそうだった。



でも・・



「樹はもう本当にいないけどさ。・・ここにいるぜ、お前のことを心底愛してる人間がさ」



はっと黒目がちな瞳が俺を見上げる。


俺はドキドキして居た堪れなくて・・だけど必死に目を逸らすまいとした。



「どんなことがあっても俺はお前を守るよ」

「・・こんな僕で良いの」

「その僕なんかっての、辞めろ」




そっと遠慮がちにキスをした。

徐々に深まるキスの合間に、夏の蝉の声だけが聞こえていた。







結局あの巫女さんが何者だったのかは分からない。


なぜ?どうしてあんな噂を吹き込み、そして俺を導いたのか?


それはついぞ分からない。再度訪れた駄菓子屋も跡形もなく消えていた。いや、元から何もなかったんだ。



だけどあとで気になって調べたところ興味深い記事をネットで見つけた。


何十年も前、あの辺りである男が事故で死んだらしい。そしてその番の女性もある日を境に行方不明になったらしいとか・・。








「拓海。あそこで写真撮ろ」

「良いよ、はい笑って」


あれから季節は巡り、冬になった。


正式に番になった俺たちは、趣味の旅行に来ている。今回は京都。


寺だの仏閣だの、風情があって良い。



「・・あ、あの橋・・」

「・・そうだな」



だけど時折、観光地で橋を見る度思い出す。


待ち人来らず橋。


それは俺たちにとって忘れられない場所・・。








end

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

片想いの相手が、死んだ番に逢おうとしてる 月夜の晩に@近況ノートに個人サイト @yasashiiame0710

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る