ひいらぎもどろき祓い ねぶらまの棺

雨藤フラシ

ねんねがら唄

一、

 おーよらせっせ たまや ねんねさま

 おーよらせっせ たまや ねんねさま

 ねないこだれに あげましょか

 ねないこおいたら うせとった

 だーれがねないこ つれてった

 ねぶらま かわに ながさった


 ねんねんながら ねんねがら(※くり返し)


二、

 おーよらせっせ たまや ねんねさま

 おーよらせっせ たまや ねんねさま

 よこさにころげた つぐなひに

 ねぶらまむこうて こうべたれ

 なくこ やまこに こうべたれ

 かんにんかんにん かんにんなあ


 ねんねんながら ねんねがら(※くり返し)


三、

 おーよらせっせ たまや とーこーしょ

 おーよらせっせ たまや とーこーしょ

 かみかけちかぁって ふせっしょお

 かみかけちかぁって いぬはふる

 ねむこはもちやろ たまをやろ

 つみとが まつぼって しょいこもお


 ねんねんながら ねんねがら(※くり返し)


四、

 おーよらせっせ たまや とーこーしょ

 おーよらせっせ たまや とーこーしょ

 ねのくにそのくに とことはに

 もんでこな ねぶらま ねぐせんど

 うちまき ごくあげ ねむきうえ

 ねんねんながら ねんねがら


 ねんねんながら ねんねがら

 ねんねんながら ねんねがら

 ねんねんながら ねんねがら


白草しらくさ米徳べいとく、一九九四年十月、古老のYさん他より聞き取り)

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