自称小説家の営業日誌 自・2022年6月~至・同年7月

与方藤士朗

無名小説家の営業日誌・いよいよ、再開!

第1話 天は自ら助くる者を助く。God helps those who help themselves.

無名小説家の営業日誌・いよいよ、再開!


 2020年6月に、小説養護施設シリーズを出版し、今年で3年目。

 これまで、1年ごとに1冊のペースで、出版を続けて参りました。

 

 私が有名作家であれば、黙っていてもだれかれともなく勝手に宣伝してくれまくる上に、ネット上ともなろうものなら、賛否轟轟、好き放題皆さんおっしゃってくれるわ、それでさらに知名度なんぞ良くも悪くもどんどん上がって行くもの、それに応じて本のほうもどんどん売れて刷られて、スリになんか会うことなくとも、それなりの金が印税と銘打たれて口座に入ってくるというもの。


 しかしいかんせん、知名度も何も、あったものじゃない。

 別に愚痴を述べるつもりはないけど、誰かが黙って何百冊、何千冊売れる宣伝なんか期待できっこ、ないよ。それこそ、出版社の在庫がどれだけあるか、それをどのようにして売れるようにしていくか。それを意識して活動しない限り、1冊も出せばあとはまあ、それもいい思い出として終り、ってことになりかねん。

 それでは、プロとは言えんわな。

 少なくとも、プロになんかなれんわな。


 というわけで、私は、とにもかくにも、自分自身のブランド(そう名乗るのもおこがましいけど、そこはまあ、ね~苦笑)を確立すべく、営業に走ることにしたのよ。

 その営業内容というのは、具体的な手法としては図書館への寄贈を軸に、とにもかくにも自分自身の持ち味を見つけ、それを社会全体に少しずつでも拡散していくことに尽きるわけ。


 そうして得られたノウハウというか、その過程自体を、まずは、私自身が楽しんで実行していくことからスタートよ。それこそ、日本ハムファイターズの特大親ビンもといビッグボスこと新庄剛志監督がいつも、後輩や今の選手たちに言い続けてきた言葉じゃないけど、「楽しむ」こと。それを、私自身が自分の仕事として実践していかなければならん。

 そうしていくことで、本来の「商品」である小説はもちろんのことだけど、その過程をも、「プロセスビジネス」の一環として皆さんに提示することによって、さらに私のブランドを確立していくとともに、いやそれ以上に、世の皆様方のお役に立てる「ノウハウ」さえもご提供できるのではないか。


 こんなこと、考えておるのね。

 まあ、安打製造機ではなく駄文製造機なので、わけわからんこと書いとると思われるのは十二分に承知しておるけど、要は、自分の作家としてのブランドを高めようと思うなら、人任せなどにしてはいけない、ってことや。


天は自ら助くる者を助く。God helps those who help themselves.


 なんか、私が大学受験の頃使っていた赤本の裏表紙じゃないけど、これこそが、作家として自らの地位を確立していく上での根本的なコンセプトであると、少なくとも私は、思っておるのです。

 というわけで、まずは、これまでの営業活動(ただし作家としての)を検証することから、本作品群を始めて参ります。


 なお、近く新作が発売されますので、それとともに、本作品群もしくは別建ての作品群を立てることも視野に入れておりますが、寄贈関連の記事もさらに充実させてまいります。そちらは実質、旅行記のようになるかもしれません。乞う御期待。

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