第18話
黒い長髪の青年は見て、
「お前はどうしたい?」
「僕はあの人を助けたい!」
[なるほどな、これは・・・おもしろい]
真剣な顔でテイジが言うと、この状況で怯えず、そんな台詞が出た事に青年はにやり笑った。
「お前の余興に付き合うか。」
「え?」
「お前が指示を出せ。」
不思議な顔でテイジはなり青年は聖魔の方に歩き出した。
「うーん、動きを止めて、ただし相手を倒さない様に互角になるように加減して、攻撃を受けると言葉では難しいけど、なんか良くない気がするから。」
「いいだろう。」
テイジは考える素振りで思った事を言うと青年は頷いて、聖魔は青年に持っていた槍で突いて来たが、青年は落ちていたミノタウロスの斧を上に蹴って、斧を右手でとると直ぐ斧で槍を受け止め衝撃を和らげるために数歩だけバックステップをして、聖魔は連続で槍を何度も突いて、斧を片手に攻撃を受けな受け流し青年は涼しい顔をした。
「ねえ?」
「管理者の使徒が自分よりも格下の相手に従うじゃと!」
本来は彼が指示を聞くなど有り得ない光景に呆けるユエとネメシスは呆然としていた。
そしてユエの方にテイジは走って、
「ユエさん!」
「・・は、はい」
「協力してください!ユエさんにしか頼れなくてお願いします。」
少し間が空いてユエはぎこちない返事をすると、一生懸命なテイジに頭をさげた。
「・・・しか・・・・私しか・・」
「ん?」
ユエは何かを言い返して、テイジは首を傾げた。
「うん、うん、そうか♪」
「私しか頼りにするのはいないのか♪」
すごく嬉しそうに満面の笑みですごくご機嫌だった。
「じゃあ・・・」
「いいわよ♪」
内容をテイジは説明するとユエは喜んで、足元に魔法陣を出して詠唱し始めた
「のうー?」
「?」
「ワシらは寝るか♪」
ネメシスはテイジに声をかけて振り向くといつの間にか、どかから用意した布団の上でOバックのお尻をプリプリ振って期待の眼差しで見て、この状況でどこからツッコミを入れるか無言でテイジはいた。
「ネメシスさんはとりあえずシュイお姉ちゃんが、こっちに来ないように足止めお願いします。」
このまま放置すると、ネメシスからセクハラ行為をするしめんどいとだと感じて、テイジは咄嗟に思いついた事を伝えた。
ネメシスの表情が固まり、
「な、なんじゃと!」
「お主はワシに死ね言う事か!?」
驚きつつもこっちを怒って睨んだ。
ここまでのネメシスが怒るのは理由があった。
シュイは周りが誰がどこでどうなろうと一切興味が無く、唯一の例外はテイジだけにしか興味が無いので、その興味の対象のテイジの障害になるなら、シュイは躊躇なく味方でも敵対するので、孤児院に居る時もこっそりとバレないようにテイジが隠れた事も、例えテイジが黙ってと言っても、周りは素直にシュイに密告して知らせていた。
「こんな事を頼めるのは、悪役ぽい名前のネメシスさんしかいないです。」
「なんか、すごくひっかるが、まあよいわ。」
目をそらしテイジが言うと、不満な顔で納得がいかない様子でネメシスは腕を組んだ。
「その代わりに対価としてこの後にワシと寝てもらのう♪」
「・・・考えとく」
「約束じゃぞ♪」
断ろうとしたがこのままだとシュイが来るので、目をそらしテイジは棒読みで言うと、ネメシスはにっこりとして、シュイが向かった方に走り出した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます