第5話

 王国の国境の砦


 早朝に城壁の上から青髪の20代半ば白銀の鎧に白いマントの青年は1キロぐらい離れた敵軍を見て後ろ1人の優男の副官に青い鎧にマントが訪ねた。


「ベクトル王子、攻めますか?」

「止めておこう」


 ベクトルは目を瞑って息を吐いて答え理由を説明した。


「数はこちらが4万で有利で対する相手は3万だが向こうの指揮は数年で総参謀長になったシオン殿だ、伏兵を何部隊伏せてる事もあり得る無駄な決断はかえって不利も考えられる」

「幸いここの城壁は補給は近い今は様子を見よう!」

「見張りは怠るな!」

「わかりました」


 説明を聞いて副官は感心して頷き、クルリ回りと階段の方に移動した。


「私は部屋に戻る、後の指揮は任せる、何か合ったら呼んでくれ」

「はい」


 兵に伝えベクトルは階段を下がった。


[とわいえ、あの手紙件も捨てきれない]


 この手紙はベクトルが城にいる時に年老いた側近から渡されたもので、[国王は危険な事を考えておいです。気お付けてください]と言われた事を思い出した。


 ノックが聞こえベクトルは、


「入れ」

「失礼します」


  黒い鎧の男は入って来た。


「君に頼みが有る」

「何で有りますか?」


 ベクトルは内容を伝え、黒い鎧兵は足早に部屋を出た。


[綱渡りになりそうだ]

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