第二章 紗良の思い

蒼空が転校してきてしばらくたったとある休み時間

「話の途中にごめんね!蒼空ーちょっと借りてもいいかな?」

「どうしたの佳奈?」

「ちょっと蒼空と二人で話したいんだけどいいかな?」

「私はいいけど。」

「俺もいいよ」


二人が行った後、、、

(どうしたんだろう。佳奈、告白じゃないよね?二人が付き合ったらどうしよう。って何考えてるんだ?何でこんな風に思ってるんだ?もしかして私って蒼空のこと好きなのかな?)



その頃、、、

「佳奈、話って何?」

「この前言ってた小学校四年生の時に道を教えた子が好きって言ってたじゃん?」

「うん」

「それってもしかして紗良のこと?」

「えっ なんで?」

「その話をしてる時紗良のほうチラチラ見てるし、」

「そんなに見てたかな。」

「それでどうなの?」

「そうだよ。この間の話の子は紗良だよ。」

「やっぱりねー」

「あのさ、」

「なーにー?」

「このことは紗良には言わないでほしいんだけど、、、」

「いいよ。」

「ありがとー」

「じゃあ先帰ってるね。」

「うん。俺ももう少ししたら帰るわ。」

「りょーかーい」



佳奈が帰ってきて、、、

「佳奈っ」

「どうしたの紗良?」

「蒼空に告白したの?」

「なんで?そんなわけないじゃん。」

「よかったー」

「よかったーって紗良、蒼空のこと好きなの?」

「うん。そうみたい。」

「早く告白しといたほうがいいよー」

「なんで?」

「蒼空がほかの子に取られてもいいのー?」

「それは嫌だけど、、、」

「けど?」

「告白したって蒼空は小四から好きな人いるし断られるだけだもん。」

(思い出してはないんだ、、、)

「けど、告白してみないとわからないよ。」

「そうだね。じゃあ明日の放課後部活ないし、蒼空も部活ないから告白してみる。」

「がんばれ!」

「ありがとう(≧▽≦)」



~次の日の放課後~

「紗良話ってなに?」

(思い出したのかな?)

「あの、、、私、蒼空のことが好きです!蒼空が小四のとき助けた子が好きなのはわかってるけど告白だけしておきたくて、、、」

「ちょっとまって。俺も紗良のことが好きだよ。紗良は覚えてないけど、小学校四年生の時助けたのは紗良だよ。」

「えっ あっ思い出した!あの時道を教えてくれた!」

「そう」

「あの時はありがとう。助かった。てことは。」

「俺も紗良のことが好きです。付き合ってください。」

「はい!」


「よかったね!紗良!」

「紗良よかったね!」

「よかったじゃん紗良。」

「みんないたのー⁉」

「まぁね。」

「私たちは、小四の時蒼空が助けたのが紗良ってすぐわかったけど。ねー」

「「ねー」」

「マジかー」


「あと、昨日蒼空を呼んだのはそれを確認するためだから。」

「そうだったのかー」




その後も紗良と蒼空、二人は幸せに暮らしていきました。

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