第3話 変わる生活
Aちゃんの生活はがらっと変わってしまった。
それまでリビングでくつろいだりするのが当たり前だったのに、兄が来たことによって家にいても落ち着かなくなってしまった。風呂に入っていても、兄が来るんじゃないかと不安になったり、お母さんが家にいないときは、兄と2人で家にいるのが嫌だったそうだ。
兄が寝ていたのはリビングのソファー。
いつも、そこに兄がいるからテレビも見なくなった。
兄はAちゃんをかわいがってくれるわけではなく、「A」と呼び捨て。
いつも上から目線で、妹ジロジロみていたらしい。
どこに行くのも兄が一緒だから、もう、家族といるのも楽しくなくなった。
Aちゃんは、もともと運動部の部活に入っていたけど、日曜日もわざわざ練習したりして、予定を作って家にいないようにしていたそうだ。兄はAちゃんとは違って、部活をやっていなくて、いつも家にいたらしい・・・。暗い感じで友達がいなそうだった。
ある日、Aちゃんが家に帰ったらなぜか両親が不在で、玄関には兄の靴だけあった。もっと遅く帰ってくればよかったと思ったが、仕方なく家に上がった。シャワーの時、兄が来たらどうしよう・・・と、心配で、急いで入って、髪を乾かして、とりあえず三階に上がることにした。それで、母が帰ってくるまで待とう。
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