「先生行きたいところあるのよ」

創立記念日の三連休を利用して行く、旅行の話。

いまは目的地を決めているところだ。

「行きたいところ？」

「ちょっと、信州に行ってみたくて」

「信州？　なんでまた？」

「その・・・最近ハマってるアニメの舞台になってるところで・・・」

「なんで恥ずかしそうに言うんですか！？」

モジモジと言うが、そんなに恥ずべきことではないと思う。

「じゃぱにーずあにめーしょん！」

「セシルさんもアニメとか見るんですか？」

「ホトンドミテナイヨ」

そういえば、そんなこと今さっき言ってましたね。

「とりあえず、行先は信州でいいか？」

「俺はどこでもいいですよ」

「OK」

「なら決まりだな」

「信州ってかなり範囲が広いと思うんですが・・・」

「シンシュウってナンデスカ？」

「セシルさんは一旦黙って」

セシルさんへはスタッフが美味しく説明させてもらいました（？）。

「岩船先生は、具体的にどこに行きたいんですか？」

「そうだな。私は長野あたりがいいかな」

「長野市？」

「長野県」

「それでも範囲広いですね」

「点在としてるんだ。文句を言わないでくれたたまえ」

「文句は言っていないが・・・まぁでも、長野県だと広すぎますよ。行きたいところは絞っていきましょう」

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい