にくケ〜。

 いつものバス停にて――




「イ~ロンマスクガコカ・コ~ラをバイシュ~っ!?」


 イブキがコ~ラの話題を見ていた。




「イ~ロンコ~ラでるのかなぁ~? それともマクスコ~ラ??」


 記事をそっちのけで、そんな期待をするイブキ。




「イ~ロン・マスクといえばウチュ~? じゃ、スペ~スコ~ラっ!?」




「でも、ニホンずきでもあるよねぇ~? ジャパンコ~ラもくるかなぁ~?」




「はっ! ジロ~ラ~メンすきだからジロ~コ~ラっ!?」


 丼になみなみ注がれたコ~ラの上に野菜がマシマシなってる変なイメ~ジをしながら、




「ん〜……イ〜ロン・マスクさんがバイシュ〜したら、どんなコ〜ラがでるんだろぉ〜。いまあるやつはそのままで、いろんなフレ〜バ〜だしてほし〜よねぇ〜」


 イブキがそんな事を言っている隣では、




「松屋が牛めしやカルビ焼肉を値上げて……」


 絶望感な表情でグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。




「牛丼じゃないケド、肉系が値上がするのはツラいわ」




「およそ最大七〇円の値上げになる……一週間いくと一回分多く取られる計算になるわね」


 血を吐くかのごとく、




「あっ! でも、カレ〜はなねさげだって」


 隣のイブキが画面を指しながら、




「肉系じゃないから意味がないわ!」


 そう言い切る月夜だった。

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