第11話

 涙目の子供が近づいて来た。


「ん?」

「エルお姉ちゃん助けてあげてよ」

[か、か可愛いー♪]


 サマエルはズキューンと胸に貫く物があった気がしたが、


「だけど人にはそれぞれの事が有るのよあまり干渉は良くないと思うのよ」

「エルお姉ちゃん嫌い」


 小声で子供はプイと横を向いて、サマエルは聞いていた今度は雷たり砕けるイメージだった。


 顔を振り咳払いをしてサマエルは、


「まあ・・・本当はダメだけど、今回は助けてあげようかしら♪」

「エルお姉ちゃん大好き」


 満面の笑みであの姉妹の助けに町似せた向かった 。


 サマエルが居なくなって、子供は魔夜に近づいて来た。


「ねえ、魔夜お姉ちゃん」

「愛しき主様、私はお姉ちゃんは不要です。愛しき主様の願いは私の願いです♪」

「じゃ、魔夜お願いがあるんだけど?」


 魔夜は微笑まし顔で子供を見て笑顔を返して訊いた。


「はい、何なりとご所望をですか?」

「実は…」


 子供の言葉を聞いて魔夜は真剣な顔になった。


「わかりました、それでしたら私には心当たりがございます」

「聞きましたか、カトレアは愛しき主様の命を果たしなさい!」

「御意」


 事情を聞いた魔夜はすぐ後ろに控えてたメイド服のカトレアは片足の膝を付き魔夜は指示を出され消えた。


 軽く息を吐いて魔夜はビキニメイド服のレモンを見た。


「レモンは私が留守の間、愛しき主をお願いします」

「は~い♪」

「以前のようなそうそうがあれば、怒りますからね!」

「愛しき主様に変な事はしないで下さいね!」

「・・・ど努力します」


  レモンはルンルン気分で返事をして、念押しに魔夜は顔を近づけて睨まれるように言われ弱腰で答え魔夜は影に中に消えた。

  子供の後ろレモンが付いて屋敷に入った。


※ ※ ※


 どこかの魔夜はお店にはいり、


「以前に売ってた、魔石を今すぐに購入したいのですが?」

 

 店の奥から黒い髪を結んだ仮面を付けた執事が、1つのケースに入った綺麗な石を持ってきた。


「これですわ♪」

「代金はこちらに」


 影から魔夜は金貨30枚ほど出して、執事は黙って受け取ると1枚のカードを渡した。


「はい♪」


 それを見た魔夜はにっこりと返事をした。

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