第10話

 魔夜は余裕の笑みで微笑み、サマエルは睨んだ。


「どうしたんですか?」

「貴女は本当に公爵級なの?」

「ええ、元皇族級ですけどね」

「!?」


 サマエルは驚きの顔になった。


 皇族級は魔界でも指折りで、数少ない魔族の女神であるサマエルすら、倒せるの存在である。


「私は特殊なスキルは同胞、両親、仲間から最初は褒めてくれた、でもある出来事をきっかけに嫌われてしまい、周りからも恐れてられて私は封印されてました」


 サマエルの影からサマエルと瓜二つ姿の者が現れた。


「そう、これが私のスキルあらゆる者を本体と同等の力で生み出す複製体は、私の場合は女子限定ですけどね♪」

「私が聞きたいのはあの子をどうするの」

「愛しき主様は私の大切な方ですよ♪」


 皆は私を恐れて誰もが目を敵になり皇族級の連合で追いやられ、私は影に封印されてずーっと1人だった。数十年きぼでランダムに影は移動され何百年立ち私は自分に似せた複製体のレモンとカトレアを創った。

 でも私の心は満たされ無かった、それから千年ぐらい立った頃に邪神の庭の木の影に移転して、珍しい事に邪神が人間の子供を連れて来た、好きなメイドを選べと言われて、あり得ない事に私の所に来て『まだ慣れませが、こちらの世界はなれませんので、僕に教えて下さいお願いします』

 あの子供は笑顔で言って事に、 私は涙が止まらなかった、誰もいらないと言われた、この子は誰も探さなかった私を選んだ。

 私の心は選ばれた事で満たされた。すごく心地が良かった。


 あの時、子供は小声で「一緒に行こう」と言われて私の主は人間だろうと、この人なんだからと、この子の望みは私が叶えるそれが私の願い。


「私が聞きたいのはあの子のをどうするの?」

「愛しき主様は大切な方ですよ♪」


 何やら親しんでる魔夜を見てサマエルは確認だけをした。


「まあ、今は貴女を信じるわ♪」

「いいですか?」

「わたくし達が争ってもあの子が泣かれるのは困るし」

「そうですね♪」


 魔夜はサマエルの複製を影に戻して2人も屋敷に向かった。


サマエルの回想終了

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る