第9話

 じーとカトレアの子供は角を見た。


「その角は偽装なの?」

「ほう」

「へ~すごい♪」


 子供の言葉にカトレアは感心しレモンは後ろから抱きつき子供の背中に柔らかい桃が2つ当たって、子供は恥ずかしかった。


 魔夜も感心していた。


「初見でカトレアの角を見抜くとは、流石は愛しき主様、お見事です♪」

「天使が堕天使しても魔界に居たら他の魔族から天界のスパイだって疑われない為にボクの角は偽装なんだ、君みたいな人間に見抜かれただからボクとしては、最後まで責任とってよ♪」

「え、責任?」


 カトレアは話をしながら子供の顔の前で肉食系で自分の口周りを舌で舐めて子供は帯びた様子でレモンに抱かれて後退りが出来ず声を出して訊いた。


「堕天使のボクは魔族よりも主君をいつでも狙って、しつこいからね覚悟してね♪」


 肉食動物のようにカトレアの目がキラキラしていた気がした。


 先程まで茅の外だったサマエルが近づいて来た。


「それくらいで良いかしら♪その子も何日もお風呂に入ってないみたいだから、イルはお風呂に案内をお願いするわ!」

「はい」

「レモン、カトレア、愛しき主様を綺麗にしてあげて」

「喜んで♪」

「君をボクに惚れさせるチャンス♪」


  助け船が出てレモンは放れて子供は周りを見たら、メイドはイル以外居なかった。

 サマエルはイルに子供の浴場の案内を頼んで、子供はレモンとカトレアに背中を押されて向かった。

 

この場にサマエルと魔夜はだけが残った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る