第8話

 頭に羊の角、背中に蝙蝠のような黒い翼、黒い尻尾を生やし、優等生の顔立ちメイド女性が嬉しそうに子供の目の前の木の現れ膝を付いた。


「宜しくね」


 笑顔で子供は右手を出し女性は、その手を受け取り手の甲を向けキスをした。


「ふえ!?」


 キスに驚いて子供は赤くなった。


「おや、愛しき主様はお可愛い反応ですね♪」

「お願いがございますが、私に契約の証の愛しき主様からお名前をいただけませんか?」


 その様子を楽しむようにキスを止めて子供が方を見た。


「じゃ……魔界の夜の世界であったから、魔夜[マヤ]」

「私は魔夜ですね、わかりました」


 子供は迷った様子でいたが直ぐに決めた。


 魔夜は自分の影に怒られて言った。


「貴女達も挨拶しなさい!」

「は~い、お姉様♪」

「御意」


 影から魔夜と同年齢ぐらいの2人の少女が現れた。

 1人はビキニに近いメイド服を着たショートカットの金髪の山羊の角に背中に黒い小さい羽と尻尾の小悪魔少女はウィンクをし、もう1人は落ち着いた様子の山羊の角に黒い天使の翼の落ち着いたメイド服でお辞儀をした。


「主様、あたしはサキュバスのレモンよ♪」

「よろし~く♪」

「主君、ボクは堕天使のカトレアだお見知りおきを願おう」

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