第2話

  子供の前でメイド服の女性は片膝をついた。


「愛しき主様、あちらの世界の様子をお観せします」

「楽しみだな」


 右手の掌を上に水晶が現れ、水晶が光始めた上に映像が立体的に写し出され、子供は嬉しいにして、隣に座ってる黒い翼の女性はつまらなそうだった。

その映像には町の広場で遊んでいる子供や農家の働く人達に木に止まってる鳥達が他の町に飛んでるを観て子供は嬉しいにはしゃいでいたが、次第に動きが止りしゃがりこんだ。


「愛しき主様?」

「どうしたの?」


 二人は子供に訪ねた。

 映像は黒いゴスロリの少女がボロボロの服の少女と何やら森で遊んで話していた。


「この二人は…殺されちゃう」


 怯えた子供は声で言った。


「愛しき主様、落ち着いて下さい」



  シスターは映像を止めて子供を落ち着かせた。


[人間が魔眼の力もスキルも無しで予兆とは本当に末恐ろしい子ね♪]

[あの時に連れて良かったわ♪素晴らしい逸材だわ♪]


黒い翼の女性は顎に右手をあて微笑みながら思った。


あの時 とは・・・



  黒い翼の女性と子供が初めて会ったのは、魔法の名家の公爵家のにとある事情で連れて来たが、周りの親族達は一族の恥の理由で地下室に閉じ込めて床に魔方陣を書いたのが、きっかけだった。

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