第3話

 子供が書いた魔法陣が光だし、


「アナタが私をよんだかしら?」

「うん、そうなるね」


  女性はキョトンとした汚れた子供は頷き答える。


「魔族の女神である私を呼んだのは何が望みなのよ?」


 上から目線で子供をつまらなそうに女性は見た。

 理由はどうせ人間は欲に生きる存在だこの子供もそうだと決めつけていた。


「ごめん。ないかな?」

「そうかないのね。それがあなたの願いね。分かったわ・・・・って、なんでないいいーのよ!」


 素直に子供は謝って、女性は頷いてノリ突っ込みして驚きの表情だった。


「以前に僕の育ての親になってくれた人からこの本を貰い召喚しただけなので・・・」


笑顔で子供は机から何度も読んで折れた本を持ってき見せ、女性は慌てて取り上げ震えた。

 その本は『初心者の簡単なゴブリン召喚本』だった。


「どうやって召喚したのよ!」


 本を睨み付け女性は一番の疑問はぶつけた。


「う~ん、なんとなく、魔力の循環をして効率が良くしてスムーズにしただけ?」

「ん?」


 最初はこの子供の言ってる意味が分からかったが、女性は魔方陣を見て気づいた。


 本来の召喚者が魔方陣を作る際に魔方陣に魔力を送り、その魔力で召喚されるが、この魔方陣は魔力は送りる際に魔力の線を減らして循環制が良くスムーズに魔力の量が増え効率良く初級で上級が召喚可能であった。


 少し疲れた顔で女性は子供を再び見た。


「願いがないなら、何がしたい?」

「う~ん、わかんない」


 女性が聞いても子供は笑顔だった。

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